青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

青い森のeducational news

 新コーナーです。できれば週1でやりたいと思っています。毎週末を目標に頑張ります。
 今日のニュースです。
 「地毛を染めるよう強要された」 元県立高校生徒が提訴(朝日新聞)

 生まれつき赤みがかった頭髪を黒く染めるよう教諭らに強要され著しい精神的苦痛を受けたなどとして、宮城県蔵王高校(同県蔵王町)の元女子生徒(16)が8日、同県に対し550万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。

 訴状によると、女子生徒は昨年4月の入学以来、頭髪を黒く染めてもまだ赤いといわれ、教師から繰り返し黒く染めるよう強要されたと訴えている。教員室への呼び出しや自宅への電話による口頭注意に加え、昨年11月には毛染めスプレーを無理やり頭髪に吹き付けられたとしている。

 女子生徒は今年1月、同校を自主退学。今月、県外の私立高校に再入学する。女子生徒の弁護団は「学校の人権侵害行為で退学を余儀なくされた。生まれながらの髪質に対し、執拗(しつよう)に染めることを強要するのは人格を否定する違憲、違法な行為」としている。

 提訴に対し、同校の石井正樹校長は「スプレーを吹き付けたことは認識しており、適切さに欠けていた。今後の対応は県と相談して決めたい」と話している。県教委の白石晃教育長は「生徒と教員との信頼関係のもとで行うよう指導している生徒指導で訴えがあったのは大変残念」と文書でコメントした。

 16歳の女子生徒が訴えると言うくらいだからよっぽど学校側から仕打ちを受けていたんでしょうね。普通は大袈裟にはしないでしょうが、訴えたということはよっぽどですね。
 学校側は否定してはいますが、こういう曖昧な回答のときは実際に行われていたと思います。
 そもそも生まれつき髪が黒ではない場合、入学式の前の段階で高校側と話しあうことが可能な場があるはずなんです。うちの高校はそうでした。そして適切な処置がとられるはずなんです。でも、その女子生徒は入学時は黒く染めたらしく、それが1ヶ月位して色が落ちてきた辺りで注意され始めたらしいです。その辺は落ち度があったかもしれませんが、注意だけならまだしもスプレーを吹き付けるって・・・、教育者としてあるまじき行為だと僕は思います。
 しかも、退学の事情も自主退学という形にはなっていますが、進級できないからと言われた上に、テストすら受けさせてもらえないとまで書いていました。これはひどい


 行き過ぎた指導というのはどの先生にもあるとは思います。人間ブレーキが効かなくなることはよくあります。が、もう少し女子生徒の話を聞いてあげることはできなかったのか・・・。そこが悔やまれる事件ですね。

 続いてはミニ・教育ニュース
 センター試験問題の2ちゃんとの一致は偶然との見解が出されました。書き込みをしたひとがそう自供したらしいのですが、それでも漏えいがなかったとは言い切れないと思います。おそらくは来年もこういう問題が湧き上がってくると思われます。

 今週はこの辺で。失礼します。