青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

教育ニュース②

 もう一つ気になったニュースがあったので抜粋。

 次期指導要領、「国語」を学習の基本に
 次期学習指導要領の改訂で、文部科学省は2月の中央教育審議会教育課程部会の「言葉は確かな学力をつくるための基盤で、国語力の育成はすべての教育活動を通じて重視する」という報告を受け、国語を他教科も含めた学習の基本と位置づけ、「言語力」の育成と「論理的な思考力」を向上させることを軸に教育内容を見直す検討を始めた。高校の国語では、文章理解や論理的な志向・表現を育てる科目の新設案も出ている。
[2006年7月29日付 asahi.comより要約]

 おそらく以前にも書いたと思いますが、次期学習指導要領のキーワードは「ことばの力」だそうです。完全なる振り子カリキュラムのジンクスにのっとった学力形成的なキーワードですよね。


 一応まがいなりも中学と高校の国語の免許を取るためにあくせくしている僕が、この1年半で学んだ観点から考えると、それでいいんじゃないか、って思ったりもします。コミュニケーションツールがケータイやパソコンに変わっている現代社会において、おそらくこの「ことば」っていうのは、僕の中では「直接的なコミュニケーション」を意味していると解釈して先に進みますが、人と人とが会話する、意見を交換し合う環境としての学校という位置づけは必要だと思うし、文科省もそれを求めているのでは、と思ってしまったりもします。


 ただ、注意しなくてはならないのは、コミュニケーションを重視するからといって、何でもかんでもあけすけにして、プライバシーがおろそかになったり、そういうコミュニケーションにばっかり気をとられて、文学、文学的な味わいが国語の中から奪われていく危険性もものすごく高いと思います。

 
 とにかく具体的な内容が出ないと何とも言えませんが、人と話をすることが学習指導要領とかで強制されるぐらいにまで、コミュニケーションは質的な変化を遂げてしまったのではないか、と僕はこのニュースを見て思いました。
 いっそ某教官が言っていたように、小学校1年生を全部国語の時間にしちゃうとか、そのぐらいしないと、「国語が基礎なんだ」っていうことを示せないような感じもするんだよなあ。


 また石原千秋氏がきっと何かを書くんだろうなあ。