青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 山本山。市原。話題の絶えない初場所ですね。
 今日の読売新聞に書いてあったことをメモ。
 江戸時代の官僚の約2割は御家人クラスからの昇進であったことが分かったらしい。「寛政重修諸家譜」を丁寧にひいた歴史家さんが明らかにしたそうで。しかも勘定奉行に至っては約4割が出世で成り上がってきた人らしい。この時代から既に近代に連なる立身出世(実力主義)の考え方が芽生えていると共に、硬直した(世襲化した)人事とは必ずしも言い切れない実体がそこにはあったことが見えてくる。これはうちの大学の近世史の先生の考えをさらに強める記事でしょうね。
 それと、平将門の乱は、バブル崩壊が原因だった?みたいなことも載っていた。説明すると長くなるからあんまりやりたくないけど、簡単にいうと、開拓フィーバーが過ぎて、土地の放棄が進み、耕地面積が減少。それによって、限られた土地をめぐる争いが起きていった、っていう解釈だった気がする。あと「トランベール」の1月号が将門特集で、新幹線からかっさらって来たけど、将門が自尊して「新皇」と名乗ったわけではないらしい。で、その背後には菅原道真の天神思想が…。みたいなことが書いていた。
 さらに言えば、将門や藤原純友と言った10世紀頃の貴族に反発して乱を起こした人たちが武士の起こりだ、っていう認識が歴史教科書にはあるけど、むしろ将門や純友を倒した平貞盛とか、源経基の子孫たちが源氏や平氏になっているんだよね。そこもちょっと認識を改められた次第です。
 

 そんなことが読売新聞に載っていました。