青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 今日は午前中は二度寝ならぬ三度寝をする。で結局11時半に起きる。眠りが浅いから結構夢見たけどね。
 午後は買い物をしてから、図書館へ。あ、その前に購買部行って、菊地勇夫のとこだけを読む。理由は、青森県に残る田村麻呂*1信仰について論文が書いてたから。まあ、1年ぐらい前に出たやつで、今某ゼミ*2のテキストになっているやつだから、一応、と思って。まあ、読んだ感じで要旨を簡単に言うと、中世以前の支配者は自らを安倍氏=俘囚の系譜*3に位置づけていたんだけど、青森県にはやたらと田村麻呂を祀ってある神社が多い。その理由は、どうも弘前藩津軽氏)が蝦夷地を支配するために自らを蝦夷支配者たる田村麻呂に位置づけたかったからではないか、っていう内容。でも、それが民衆にまで浸透していたか、と言われるとそうでもない、むしろ民衆は鬼信仰に見られるように在地の系譜を強く意識していたんじゃない、田村麻呂信仰はあくまでも支配者側の理論だよ、っていう感じだったかな。


 それにしても中世から近世にかけて(南部氏から津軽氏に代わったことで)、津軽が内地化していったんだ、っていうのがよく分かったね。そこの矛盾点がすごく面白かった。僻地なんだけど、自らは内地認識をもって、さらに外側の蝦夷を支配しようとしていたとは…。


 どうでもいいことなんだろうけど、ねぶたは田村麻呂と大きく結びついているんだよね。それが出てくるのはまさか戦後すぐだったとは知らなかったなあ。個人的には今でも最高賞は田村麿賞の方がカッコいいとは思ってるんだけどね。こういうのを見たり、歴史学実証主義・地域主義の流れを鑑みると、否定したくはなるんだろうな、っていう感じかね。


 その後はピアノ弾いたり、ゼミ行ったりで今に至るって感じです。

*1:坂上田村麻呂平安時代征夷大将軍に任じられて北方の蝦夷を成敗したことでおなじみ

*2:参加してないけど

*3:地元に住む人、支配される側で偉い人、みたいな感じ