和田中校長が書く新しい道徳観
- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/12
- メディア: 新書
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藤原和博氏の『新しい道徳』という本を昨日2時間ぐらいで流し読みしました。最近道徳の本ばっか読んでいる自分がいます。
まあ、簡単に言えば今の道徳は「正解」を教えるのではなくて「納得解」というのを求めていく必要があるとのこと。そのためにはとにかく「考える」ことが大事だと説きます。よのなか科というのはまさに「考える」授業そのものなのです。
また、今の日本社会において、ケータイ・テレビ・ブランドの三つが宗教の教祖みたいになっているという視点はなるほど、そうだなと思いました。特にテレビはその傾向が強いですね。しかもテレビは善悪、学校で言うと正解と不正解という二項対立的に物を映すことによって成り立っている媒体なので、誰かが善で誰かが悪としてテレビでは祀り上げられている。そしてそれを鵜呑みにして信者となる日本人。よく日本人は無宗教だといわれているけれど、そんなことはない。むしろ日本人は多宗教なのである。そんな宗教の中にテレビ教という宗教が蔓延している現状を憂いていかなければならないと思いました。
いずれにしても今の学校では、単に正解と不正解を教えるだけでなく、なぜそれが正解で、なぜそれが不正解なのかを教えていかなければならない。それを考えさせてくれる本です。特に先生になりたいって方にはおすすめします。
ちなみに同じような観点で書いていて今おいらが読んでいるのがこの本です。これについては読み終わったら書きます。
- 作者: 中島隆信
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/12
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