青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 月曜日、歴史学の新春講演会に行く。大日方純夫先生の話を聞く。歴史学の入門者なら先行研究の話をしているので興味深い話だが、歴史教育の側からすれば自由民権運動が「政府VS民権派VS民衆」なんだよ、っていう以外に分かることはない。高校の日本史なら使えるとは思ったけど、中学ならまだ政府VS反政府のマルクス型の図式の方が全然分かりやすい。分かりやすさで歴史の真実を曲げていいのか、って話はあるけど、まあ、いいのではないかなと思う。歴史学者向けのお話でした。まあ、これだけ要約や苦言を呈することができれば面白い話だったということでしょう。


 火曜日、ゼミ。うちの大学がおすすめしている質的調査について学ぶ。ここの院に行ったら必修の調査法。ただこの調査法は学問としては絶対に不成立だし、実用性という面においても不十分であることを注入される。まあ、確かに、と思った。


 水曜日、新教員養成システム。もう終わりなんだね、結局合宿以外は親睦を深められなかった気が…。まあでも、合宿をやれただけでも充分かな。今日のやつもエンカウンターゲームみたいな感じ。
 帰り際に『教員養成学の誕生 弘前大学教育学部の挑戦』という本があったので借りてくる。青森県からしたら、「ひろだい」といえば広島大学ではなくて、弘前大学です。が、弘前大学の社会科教育学の先生はどちらも広島大学の人間だから面白い。「西のひろだい出身者が、北のひろだいで教えている」んだもんね。


 ちらちらって読んだけど、弘大すげーや。うちの大学も見習わないと。本気で教師を育成するなら強制してもいい気がするね。社会科教育のやつは猪瀬先生が書いているけど、まあ、簡単に言うとマクロティーチングという名の模擬授業をしましょう、っていう感じ。広島の先生だから2年生の地点で社会科授業の事例・類型などは学ぶから、3年になって実践することができるかもね。うちのゼミの先生の「中等社会科教育法」と同じやり方。唯一違うとすれば、模擬授業を全グループがやることぐらいかな。
 まあ、うちの大学は「中等社会科教育法」なんてあってないような理論をやるので、結局得るものはあんまり…って感じなんで、この弘前大学のやつは面白い本ですよ。


 なんか今日同じ学科の人と話をしたけど、4年になって単位という呪縛から開放されたら、ものの見方が広がった気がする。教育観の多様性とか、多様な視点とか。