青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 エジソンの母を見ました。リアルタイムで。今回は社会科のお話でしたね。社会科で大事な公民権の話でした。自分はあの谷原さん役の人がいうように、平等な社会はありえない要因とか、社会構成とかは知ってはいるのですが(詳しくは昨日の雑言参照)、でも、結局大事なのは平等とかそういう原理ではなく、その人が幸福であるかどうか、なんですよね。平等思想というのはそれを実現するひとつの方法でしかないのですよね。
 昨日は「法の下の平等」を悪いように解釈しましたが、いい意味で解釈すれば、人種や貧富、社会的身分の差が例えあったとしても、人間は(憲法上は日本国民は)法というものにおいて、「平等」ということを保障されているってことなんですよね。つまり、どんなに貧しくても、どんなに肌の色が違っていても、それを理由に「あいつはいい」、「あいつは悪い」というように人間性を否定する事はできないということです。


 お金があるから幸せとは限りません。貧乏でも幸せなことはあります。幸福の価値観が違うからこそ、究極の平等と言うのはありえません。でも、平等を掲げる事で、その幸せを100か0かではないにせよ、60とか70とかでシェアできるはずです。学校や社会は分かりやすさの観点からそういうことを嫌い、オールオアナッシングで教える傾向にありますが、現実社会がオールオアナッシングであれば人間死滅してしまいます。


 近頃こういうグレーゾーンを教えていいものかどうか、頭を抱える日々です。高校だったらこういうことは理路整然と教えるのですが、中学校ではこういうグレーゾーンを指導して、生徒が混乱してしまうのではないか、と躊躇してしまいます。でも、社会原理がそうである以上はリアルに教えるべきなんでしょうね。