青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 神奈川県の教育委員会が日本史を必修化するそうです。これは日本史専攻の自分からしたら願ったり叶ったりですね(まあ、神奈川に就職すればの話ですけどね)。
 mixiでこの記事に対するコメントを見たら概ね賛成という人が多かった気がします。


 神奈川では日本史or近現代+地域史、みたいな感じらしいですね。


 まあ、少し苦言を呈すと小・中で「日本史をやった」っていう程の時間が確保されていないからこそ高校でも、っていうのがあるのだと思います。だって1年で、っていうのは無理があるでしょ。しかも時間という制約があるから、知識詰め込みになるか、すぐに忘れてしまうような調べ学習になるか、そのどれかになってしまって「日本史を通じて社会を見る」という本来の精神が見えないまま終わってしまうのだと思います。


 いや、子どもに社会を見せるのは早い、というエミールさながらの意見があるかもしれませんが、高校で世界史を必修化しているからこそ中学の段階で歴史からも社会を見せることが重要なのだと思います。現実はそうじゃなくて、知識覚えて、テストやって、三歩歩いて、はい忘れた、ってことになっいるから高校でも日本史必修、ってことになるのでしょうし。


 教育心理の立場からすれば、現実を直視する事を極力避けて、教科書の中の我々の身近を超越した政治システムを客観的に、かつ平和に無難に教えていればいいのかもしれません。でも、それを一歩踏み越えて社会を通じて歴史を見れれば、中学校だけでも十分いける、そういう識見が中学校の先生になければ、自分は高校でも日本史をやるべきだと思います。まあ、ヒヨッコの自分がいうのも何ですが、そうじゃないからこそ高校で日本史、なのだと思います。


 あ、あと愛国心の観点から、ってことですが、自分は郷土愛的愛国心はありますが、国家愛的愛国心は全くありません。むしろ国家こそより客観的に見るべき存在ですからね。なのでこれが国家愛的愛国心であるならば、自分はどうかなとは思います。


 どうでもいいことですが、この前の宗教のことを言いましたが、日本は無宗教というのは幻想で、これからの学習指導要領にはどんどん「神道」という宗教が盛り込まれていくらしいです。ま、ある意味学習指導要領を通じた政府の宗教的介入とでも言うべきなのでしょうね。