青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 今日は例によってボランティア。これまでと違い、毎週行っているので3年目にしてようやく学校に慣れてきました。
 それで毎週3年生の選択社会を見学しているのですが、今日一番の収穫は、「そのとき歴史が動いた」は中学生でも十分見れるのだということが分かりました。結構みんな真剣に見ていました。今までは「内容が難しいのでは?」とか「あれは内容が分かっているから面白いんだ」とか思っていましたが、そうでもないみたいです。選択社会の先生が積極的に見せている理由がなんとなく分かりました。
 やっぱ歴史は「思い」と「願い」なんですねえ。
 その後も選択社会の非常勤の先生と1時間半ばかりしゃべっていました。しかも雑談。しかも中学校なのに。
 もちろんいつも通り数学のTAもしていますよ。因数分解と格闘中です。


 それで大学に戻ってきて授業。よく分からないけどその授業の先生は毎回ビデオを見せる。今回は貧乏人の教育についてだったので、時流中国を見た。上海の学生が貧困にあえぐ地域に1年間先生として赴任する話。何不自由なく暮らしてきた上海の学生は、「勉強して大学に進めば変わる」と積極的に説いているものの、その地域は貧しさからは抜け出せない生徒がいるという現状。しかもそういう人に奨学金が回らず、唯一生計を立てている弟さんが出稼ぎに出たり、炭鉱で働かざるを得ないということに。
 ルソーは貧しい人には教育はいらない、と言っているけど、こういう人たちにこそむしろ教育を施す必要があるんだろうな、と痛感させられる。よくうちの先生が言っているけど、「いわゆる頭の悪いやつほど、落ちこぼれて、何も知らないままできるやつのルールの中で生きていかなきゃいけなくなる。そういうのをなくすのが教育なのではないか」と。確かにそうだなと思います。


 ちなみに昨日の授業で習ったことだけど、本当に貧しい国であればあるほど、立身出世の思想って色濃いんだね。実感した。