青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

10月13日を振り返る

 この日は、久々にいい気分に酔って寝たので、10時起き。家でだらだらしていました。
 バイト先からやつが帰ってきて、そこから近くのそば屋で昼飯。うまかったです。
 その後、自分はひとりで宇治へ行きました。京阪が近いので、京阪を乗り継いで。安いし早かったです。


 宇治に到着すると、早速宇治川がお出迎え。嵐山にある川とは違い、流れが速かった。かの宇治川の先陣争いで佐佐木高綱が愛馬・池月とともに、戦い、功績を称えられた理由が何となくわかりました。


 まずは宇治の平等院へ。10円玉でおなじみの光景が目の前に広がっていました。
 


 その後は資料館へ。中には再建前の頃、飾られていた鳳凰(1万円の裏にあるやつ)が展示されていて、まじまじと見ていました。また、阿弥陀如来像の脇にある像の半分もその資料館に展示してありました。
 


 そして1時間半散策後、いよいよ平等院の中へ。もちろん撮影禁止なので写真はありませんが、中には平安時代末期の浄土信仰を代表する阿弥陀如来像が。作った人は定朝。その作り方はパーツに分けて、それを組み合わせる寄木造というのは、高校日本史ではもはやおなじみの重要語句。ちなみに前期の仏像は一本の木から作る一木造なので、この辺は混同しないように。


 いやあ、結構間近で阿弥陀如来を見れたのはよかったです。何か厳かでした。
 おみやげも充実していたし、10円玉と1万円札の世界に触れることのできる宇治平等院、これはぜひおすすめです。


 その後は、宇治川を渡って、宇治上神社へ。ここはこじんまりとした神社なのですが、意外にも世界遺産のひとつに数えられているんです。


 その後は宇治市源氏物語ミュージアムへ。今年は源氏物語が読まれていたことが文献上確認できる1008年からちょうど1000年にあたる年で、著作物を中心に源氏物語フィーバーとなっています。ちょうど、滋賀大学教育学部に行く途中にある石山寺が、紫式部源氏物語を書いた場所だとされているので、何だかんだで宇治と石山、両方ちゃっかり行くことができました。
 そんな宇治は、源氏物語の最後、光源氏亡きあとの宇治十帖の舞台となっています。紫式部が最後の舞台にこの宇治を選んだのは、宇治は都から距離もあり、藤原道長の別荘もあるなど、都の生活からは解放された、貴族たちの本音が出てくる場、という理由からではないか、といわれています。
 


 展示はリニューアルされたこともあり、20分の映画で宇治十帖を振り返ったり(ちょっと感動しました)、都の生活を写し出していたり、100円でプリクラ感覚で平安貴族の衣装に、自分の顔をあてはめてとるやつがあったり(ちゃっかりやったけど、一人だったので、十二単に顔が。正直笑いの種)、源氏物語クイズができたり、性格診断で源氏物語の人物に当てはめたり(確か自分は柏木だった気がする)、とにかくいろんなことができます。
 飽きの来ないいい場所でした。
 今日はちょうど夜のライトアップをしていた時期だったので、ミュージアムも21時までやっていたこともあり、ゆっくり見ることができました。



 外に出るともう夜だったので、そのライトアップを横目に夜もふらふら。途中、京都新聞粟田神社の事実を知り、その後に晩御飯にうどんと、せっかく宇治に来たからってことで、抹茶を飲みました。
 その後は、夜の宇治川で一人たそがれていました。そういえば、前も嵐山で一人でたそがれていた気がします。京都は自分の心や都会の喧噪を癒してくれます。これからのことを思いながらも、また明日からがんばろう、そういう気持ちにさせてくれました。



 宇治はとてもいい場所です。特に休みだったこともあって、カップルがすごく多かったです。でも、カップルで来る理由がすごくよく分かります。宇治川はきれいだし、平等院までに出店がたくさんあるし、平等院の全景もすごくきれいだし、宇治川のほとりを歩くのもいいし、源氏物語ミュージアムでは二人でプリクラみたいなのも撮れるし…。


 紫式部源氏物語の最後に宇治十帖を選んだ理由、男女が本音をさらけ出し、そして愛を再確認する、宇治はそんな場所だな、と一人で歩いて思いました。平安時代の雰囲気がある、っていうのも武士の世とは違う、雅な世界観を醸し出して、女性は感動してしまう場所なのかもしれません。京都は3度目ですが、カップルで行くなら、絶対に宇治だな、と、そんなことを思いましたね。「次来る時はいればいいな」と、そう思いつつ宇治を立ち去りました。





 結局宇治には20時までいて、四条から歩いて帰ってきたので何だかんだで22時。あいつのバイト先にいってカギをもらって、ひとり家で寝ました。


 しかし、この日にはまだ続きがありました。それはまた明日書きます。