青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

最近みた面白いテレビ2

 今日のNHKはよかったですね。まずは、プロ野球ストライキのドラマ再現。プロ野球ストライキは、例えば憲法学習の際に勤労権や労働三権団結権・団体交渉権・団体行動権)を教える際のネタになります。プロ野球選手だって、夢を与える職業であるのと同時に、れっきとした労働者だったんだ、っていうのがストライキをきっかけに理解できるのだと思います。




 次に、風刺画でみる明治時代。これは歴史教材のネタになります。特に明治時代になると歴史の資料集に多く掲載される風刺画。歴史における絵画資料は、子どもが理解しやすいのと同時に、絵であるがゆえに、多様な歴史解釈を生むことができます。
 そして風刺画の特徴は、何といっても当時の社会を知ることができる。当時の社会批判を知ることができる。当時の社会のプロパガンダ(情報統制)の様子を知ることができる。という意味で、社会認識教育としての歴史教育にはうってつけの資料です。
 番組では、欧米各国の風刺画が紹介され、欧米諸国が日本をどう見ていたかが分かりました。特に、アメリカの風刺画で、1904年と1905年で、日本を見る目が大きくなっている対比なんかは、もう、今すぐにでも子どもに示してやりたいぐらい示唆的なものでした。



 しかし、風刺画は先にも述べたように、社会批判だけでなく、政府が思想統制のために利用した側面もあります。だからこそ、当時の人々の立場に立てば、その思想に染まりやすい事を共感させ、同時にメディアや情報を正しく読み取るための教材にもなると思います。
 歴史教育において風刺画の教材的価値を改めて認識させられる番組でした。録画してよかった。



 ちなみにビゴーについてはこんな本があるみたい。自分も昔、教育実習の日誌を出しに行った帰り、初めて所沢に降りて、西武の本屋でビゴーの本の何かを買った記憶がある。確か女風呂の絵とかもあって、「これ、どうやって描いたのかしら」っていうのもあり、明治の人々の風俗や習俗が分かるので、なかなか乙です。
 ちなみにこの本だったかは、謎です。
 

ビゴーが見た日本人 (講談社学術文庫)

ビゴーが見た日本人 (講談社学術文庫)