青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

天皇即位20年

 別に自分は右翼ではありません。
 歴史を紐解いてみると、天皇ほど不思議な存在はいません。
 現在の歴史教科書は、ある意味天皇通史によって構成されています。
 なぜか、武士の時代にも皇族は密かに存在していました。そして、思った以上に権力を持っていました。
 鎌倉時代は近年では西国は公家が力を持っていたことから、二重国家だったのでは、という説がありますし、室町なんてそもそも国家の概念が怪しいですし。
 天皇の権力が一番低かったのはおそらく江戸時代ではないでしょうか。


 そんな武士の時代にあってもなぜ天皇は滅びなかったんだろう、これはかつて網野善彦歴史学で解くことのできない問題のひとつに挙げていましたが、まさにそんな感じでしょう。




 そして近代になって天皇は大いに担ぎあげられました。戦争(第二次世界大戦)に向かった責任は天皇にあり、とする歴史解釈も存在しますが、聞いている限りではやっぱり軍隊が勝手に進めた感が強いですし。
 それでも、戦争は忘れてはならない歴史事実です。
 天皇も会見でそう言っていました。



 ただ、日本人はどうも学校教育で、「戦争はいけないことだ」と形を変え、品を替え、強く教え込まれ、価値形成されているがゆえに、戦争は遠いものだと感じるし、日本はひどいことをしたんだ、という自虐史観にさいなまれたり、あるいは「はいはい、誤ればいいのね」と思考が停止している気がしてなりません。
 「戦争はいけないことである」、これを教える事は絶対必要です。
 だけど、それを教えるなら「なぜ、戦争はいけないのか」「なぜ、戦争は引き起こされるのか」をもっと冷めた目で見つめる必要もあると思います。
 また、日本の戦争責任についても様々に議論されています。これについても、多面的な見方をした上で考えていくことが必要でしょう。
 




 閑話休題





 生中継でEXILEの歌を中睦まじく聞く天皇皇后両陛下の姿がとても印象的でした。とっても仲がいいんだな、って。
 戦後、昭和天皇人間宣言を行い、日本国憲法天皇は日本国の象徴、となりました。
 人間とはいえ、シンボルであることに変わりはありません。
 その人格のおおらかさがにじみ出ている感じがすごくしました。