否定と批判②〜
長くなったので別枠で。
というわけで、①に挙げた研究姿勢。「学問は格闘技だ」にも大きな誤解が存在します。
皆さんは格闘技と聞くと、殴り合いだから、よくないイメージを持つかもしれません。
しかし、これは「格闘技」であって、「けんか」ではないのです。
「格闘技」には明確なルールが存在します。例えばボクシング。蹴ってはいけないですよね。投げ飛ばしてはいけないですよね。亀田の二男はそれで謹慎くらったわけですし。
実は学問も一緒。「学問とは一定のルールの下で公正に議論すること」というのがその意味です。
つまり、学問とは一定のルール(オリジナリティ、先行研究批判など)を守りさえすれば、60歳であろうと、24歳であろうと、ポジションは一緒。後は、その領域でどれだけ弁がたつかは、その人の実力次第ということになります。
おそらくS先生は、「格闘技」=「けんか」=相手をけなすもの=最低という図式が出来上がっていたのだと思います。
でも、学問ってそもそも反証可能性を持っていないと次へは進めません。そのためには、どこがいけないのか、を明確な根拠で持って論駁する必要があります。
が、うちの研究室には残念ながらそんなルールはありません。
自分は1月5日に提出した論文は、S先生からダメだと言われました。「説得力」がないんだそうです。
でも、その「説得力」が何を意味するのかを聞きましたが、全く答えてくれませんでした。ダメなものはダメだそうです。
1月15日にもそのことを腑に落ちない顔で何度も尋ねたのですが、結局自分が納得のいく答えは返ってきませんでした。
一応、20日に提出できたのは、M1の現職の先生に何がいけなかったのか、を聞いて、英米のやつではなく、授業をメインにしないとダメなんだろうね、と言われて、ようやく答えが分かり、そのことを月曜日に言ったら、とりあえずそれでOKが出たという感じでした。
なので、18日・19日で、新たに30ページを急きょ書き加えました。もう提出2日前にそれをやるって論文としては最低ですよね。
確かにこれは、S先生のところに指導を仰ぎにいかなかった自分の責任かもしれません。
でも、あの先生のところにいくと、必ず論をめちゃくちゃにされます。しかも、気分屋だから指導が一貫しておらず、一ヶ月後には全く違うことを言い出す始末。
そんなんだから、自分は早々にあの人のところに行くのを諦めたんです。
はっきりいうと、あの人は論文というものを全く分かっていません。S先生の話が首尾一貫していないこと、そしてべらぼうにつまらないことがそのことをよく示しています。
そんなんじゃ学生の心はつかめません。
だから、学生が持って行った論に対して批判をすることができないんです。あるのは、自分の経験に基づいて「好き」か「嫌い」かを判断する、そう「否定する」という要素だけです。
S先生は批判ができずに否定しかできない、かわいそうな人間なんだ、と自分は思っています。
いや、否定してもいいんです。いいんですが、その理由を述べてほしいんです。なぜ「嫌い」なのか。でも、あの人は絶対に言いません。だから最低なんです。
なんでこんな最低な研究室に入ったんでしょうか、自分。来年は3人しか2年生は来ないっていうし、早々にあそこの研究室は廃止すべきだと思います。別に社会科教育法なんて誰でもできるし、非常勤でもいいわけだし。
ま、こんな苦役から解放されるまであと2カ月。そのためには、2月3日の口頭試験と、21日の発表がありますね。それさえ終われば…それさえ終われば…。