青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

文句 

 結局、新規採用者ではあるものの、バレーボールの専門家が来、しかもその人がうちの大学(東京G芸大学)特有の「仕切りたがり屋」(自分もそんな感じだが)だったので、ダチョウ倶楽部ばりに「どうぞ、どうぞ」とやってあげた。
 監督、引率責任者、主顧問、すべて彼が望んでいるっていうことらしいので、それならばそうしてもらうにこしたことはないので、そうした。
 まあ、これで露骨に監督に対して文句を言う、とか、そういうのがあれば自分が前に出ようと思っていたけど、生徒もそんなことはないし、むしろ昨日のトレーニングや練習をきついながらも楽しんで行っていたので、「これなら大丈夫だな」「僕がその新規採用者をよいしょすれば大丈夫だな」と思ったので、もうすべてを彼に預けてしまおうと思う。
 ただ、前任者の異動が決まってからの2カ月、いろいろと覚悟していた部分があったので、生徒を取られたような感じがして、ちょっとジェラシー(笑)




 自分も東京G大学の出身ではあるが、大学の4年あたりからG大学の純粋培養ではない教えを請うていたため、G大学を客観視してみてしまうくせがある。
 本当に東京G大学の人は、教育熱心である。しかも当人が一生懸命努力して、その努力が結果に結びついているやつらばかりなので、成功体験を拡大解釈し、それを表現しようとする輩が多い。
 今度来た新規採用者もそんな衒いがある。昨日なんか、東京G大学のバレーボールのVTRを見せられた。「燃えよ、若獅子」。そういや、うちの大学の体育会って「学獅会」だったっけ(笑)と思いながら。
 ただ、東京G大学にも悪い癖がある。それは、自分の教えを他人に強制させようとすることである。
 もちろん、そんなことを露骨にすると誰だって反発する。でも、わが大学は何だかんだ言って、(自分も含め)中途半端に出来のよいやつ(中途半端というのが重要)が公立学校の教師になるため、それを手を変え、品を替え子どもに示すのがうまい。
 例えば、「やればできる」「つらいって言うからつらくなる」「きちんと教員間でコミュニケーションをとりたい」、これがここ数日のあの新規採用者の発言から垣間見える。
 まあ実際、うちの学校の生徒はスポンジみたいな吸収率なので、「つらいっていうからつらくなる」という言葉で、簡単に落ちるんだけどね。実際に落ちてたし。
 まあ、それが生徒にとってプラスになっているから別にいいんだけど(笑)。





 でも、僕に対してはやっぱり風当たりがきついね。そういう風に感じてしまう。
 昨日の練習を見ていて、前任者の主顧問の言っていたことと違う部分が出てきた。そこを指摘して、指導観が違うからこそ、オリジナリティを作っていけ、的なことを言ったら、「前任者のことをいうのは、生徒にとってよくないと思います」と裏で注意される2年目(僕)。
 さらにミーティング中、「夢や目標を悪く言うやつは許さない」というフラグが立ち、前任者の冗談も言えるノリでやっていたら、本気で切れられた2年目(僕)。まあ、それは生徒が言ったって勘違いしたみたいだけど、犯人は僕です(笑)。
 それで僕は学習しました。ああ、こいつ官僚だわって。




 なので、午後は積極的にヨイショをしました。君(生徒)たちの言った夢や目標を実現させるためにトレーニングをしている、つらくても仲間がいるからつらくない、つらいって言わないからつらくないんだ、と。
 うわー、柄にもないセリフ。でも、新規採用者の言ったことに肉付けをしただけです。
 そしたら、「そういうことを言ってほしかったんです」だってさ。








 ああ、こいつはやっぱり官僚だ、エリートだ・・・。これからなる生徒部の主任とアプローチは違うけど、やってること一緒だ・・・。そう思いました。
 でも、我ながらうまいこといったな、って思いましたよ。アイロニックですけど。





 でも僕は、前任者の主顧問に、最後にこう言われました。



 「いろんな行事ごとがあって、取り仕切る立場になったとしても、それを下支えしている人がいることを忘れるな」
 と。
 



 「下支えをしてくれる人がいないと、学校というのはいとも簡単に壊れてしまう。生徒もすぐに荒れてしまう」
 と。




 
 あんまり書くのもおこがましいですけど、下支え=僕、ですよ。それをあの新規採用者は理解してくれますかね。僕がやる気を失くした瞬間、バレーボール部は、また元の部員がそろわない状態に逆戻りしますよ。そのぐらい自負してやってきたつもりです。
 僕は少なくとも前任の顧問の先生から、その歴史的経緯を聞き、その歴史をふまえて指導しているつもりですよ。専門が歴史だから。




 あなたも学部時代は歴史学だったんですよね?今のやる気のあるバレーボール部の礎を築いた前任者を出さないようにするっていうのがどういうを意味しているのか。そんなのも分からないなら、あなたは歴史学で何を学んできたんですか?だから、教育学から歴史学はダメだって言われるんじゃないですか?




 「陰口をたたかれるのがいや」とか「指導した内容は全部僕に言ってください」とまで言いましたからね。どんだけ自分で管理したがるんだよ。ま、僕も同じ大学だから人のこと言えないんだけどね(笑)。
 まあ、最初はしないけど、その度が過ぎるようであれば、だんだん僕もフェードアウトしていくだけですから。特に今年はもう一つの部活の顧問も兼務しているし。
 ということを、4月の段階で書いておきます。果たして1年後の4月に僕はどうなっているのか、こうご期待。