青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

自分がしている授業の一例

 たまには、社会科っぽいことを書かないと何かね、と思ったので書きます。最近は部活にも参加していないので、土日はがっつり休み。今週も3連休なので、少し自分の手の内(教材)を公開しようと思います。もしよければヒントとしてご活用ください。
 ちなみに今年は、日本現代史だけを1年間かけてじっくり教えているので、教材の中心は現代史になります。



 うちの学校の生徒は、基本的に授業に飽きちゃうタイプの子が結構います。それは彼ら自身、非常に語彙力が乏しい。だから、用語などを理解させる時も、なるべくビジュアルを活用しています。
 で、特に自分が使用しているのは視聴覚教材。言葉は悪いですけど、とにかく2〜3テーマに1回は何らかの形で視聴覚教材を用いています。



 最近は、「高度経済成長期の人々の暮らし」で、「ALWAYS」を見せました。
 「ALWAYS」については、本来は、1960年代を美化して移し過ぎだという批判など、いろいろとありますが、1985年うまれの自分にとって、1960年代は「歴史」でしかありませんし、むしろ美化しているからこそ見えてくるものもある。それに、自分は全部は見せないタイプの人間なので、それはそれでいいかな、と思って使っています。



 でもただ、漫然と流すのは嫌いなので、もちろん注目させながら見せます。



 今回は教科書に準拠した形の部分を使いました。それは、



 「人々の暮らしが豊かになることで、三種の神器→3Cという形で、家庭に電化製品などが普及していったこと」


 です。



 それを示すために、自分は2つのシーンを見せます。



 1つは第1作目の「ALWAYS」。その中に、テレビを近所の人みんなで見るシーンがあります。そこで、今見ているテレビの見方との違いに注目させます。当時、テレビは高価だったため、近所の人が集まって見ていたことを示します。



 次に最新作の「ALWAYS64」。この一番最初のシーンに、茶川の家に白黒テレビがやってくるシーンがあります。そこで子供たちは「なんだ、白黒テレビか」とがっかりする。そして鈴木オートにはカラーテレビがやってくる、そんなシーン。そこから、わずか6年で、白黒テレビが家庭に普及し、人々はカラーテレビという別なあこがれを抱くようになるわけです。



 この2つのシーンだけで、おそらく三種の神器→3Cの流れはある程度説明できるかと思います。多分、時間にして20分もかからないかと思います。



 教科書をきちんと進めながらやらないといけないけど、普通に教科書をやるのはいや。そんな時、普段の授業にちょっと+@するだけで、授業はかなり変わってきます。参考になったら幸いです。