青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

最近の教育問題について

 最近、体罰っていう問題がすごく流行している。これについてだらだらと書きたい。
 そもそもなぜ日本では、部活動を中心に体罰が横行したのか。簡単に言えば、戦前の軍国主義教育的な教育が、スポーツという活動にブレンドしてできたからである。とりわけ体育というのは、そもそもは「言う事を聞く日本人」を育成するという本音が見え隠れする科目ですからね。
 だから、欧米と違って、日本はスポーツを精神主義でやってしまうところがある。いろんなスポーツ漫画も、やっぱりスポコンで、殴られ蹴られののしられ、それでも立ち上がって成功をつかむ、というのが日本式のスポーツ(部活動)といえるだろう。
 でも、これが行き過ぎてしまうのはよくない。
 でもでも、だからといって、子供に対して手を上げる行為すべてを「暴力」とか「体罰」とか、そういう風にとらえるのもよくない。
 どうしても日本人は、全か無かというのが好きだから、こういう問題がクローズアップされると、教職の世界では躾や愛情表現であったとしても、手を出してはいけない、っていうことになり、ちょっとでも手を出したらそれは「体罰」ってくくられてしまう。
 だから、教育は「言い聞かせる」ことのみでやっていかなくてはならなくなる。
 でも、自分の経験上、「言っても分からないやつ」ってたくさんいる。百回言おうが、千回言おうが、わからない奴はわからない。正直、手を出したくなるやつだっているし、自分はないけど、逆に向こうが手を出してくることだってある。そういう生徒はどうしたらいいんだろう。
 それは警察に預けた方がいいのだろうか。それともこっちでは「言ったからね」といって、指導をせず、何もわからないまま社会に放り出した方がいいのだろうか。




 今の体罰問題って、あの事件自体は行き過ぎだと思うが、これであらゆる手を出す行為が「体罰」って言われた日には、教師はたまんない。これって、悪い奴は悪いまま社会に放り出していい、ってことだよね。でも、そうやって放り出したら放り出したで、今の教育は、公務員は、って言われるんだよね。
 ほんと、閉塞した世の中よね。あ〜、やだやだ。




 ま、昨今の体罰問題は、自分はついついこう考えちゃうんだよね。でも別に、自分は生徒を見捨てるつもりはないからさ。明日からもまた頑張るし。