読んだ本

教師の資質 できる教師とダメ教師は何が違うのか? (朝日新書)

　教師をやっている人ならぜひとも読んで欲しい本。だいぶ前に読み進めてたから内容忘れちゃったけど、共感できる部分とそうでない部分がある。例えば、教師を分類している部分とか。間違っちゃいないけど、自信がなくなる。
　ただ、基本的には現場で頑張っている教師を擁護する感じで書いているから、現場で圧迫されている教師はちょっと立ち止まって読んでみることをおすすめする。

社会の抜け道

　冷静沈着な同年代・古市憲寿と、暇と退屈の倫理学でおなじみ國分功一郎が対談している形式で書かれている文章。現代社会で起こっている様々な問題を、そこに実際に行ってみてあれこれと考えるって感じのやつ。ショッピングモールのところや保育園のところなんかはすごく面白かった。
　2000年代に議論されてきた社会学的なことを、2010年代になってさらに越えようとあれこれ考える意欲作、って感じかな。
　すげーなって思うのは、彼らが読んでいる文献の量（ウェブにある媒体も含めて）だよね。註をみればそれが分かる。・・・まあ、古市さんの本らしく時々どーでもいい註もあるがww。でも個人的にはそれが好きなんだよね。註で遊ぶっていうあの感覚が。
　古市さんは柔らかく、國分さんは固く、社会を描いているからなかなか面白い。ぜひおすすめ。