青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

最近読んだ本

 メモだけ。

1995年 (ちくま新書)

1995年 (ちくま新書)

 1995年をひとつの時代の区切りとして見ている本。既に社会学者の中では、阪神大震災地下鉄サリン事件が当時に起きたこの年を時代の転換点として見ることは当たり前だし、歴史の教科書でも「安全神話の崩壊」という形で取り上げられる。
 そんな1995年を政治・経済・文化・事件などのトピックで紹介している。特に95年は上に挙げた2つの事件だけでなく、日本社会党の党首(村山富市)が総理大臣をしていること、Windows95が発売され、その後の情報化社会のスタートになっている点でも画期的な時代だったことを知りました。
 ただただ95年について紹介しています。そういう視点で教材研究したい人にはおすすめ。



ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

 朝日新聞に載っていたので購入。この本では、採用後に社員を追い詰め、自己都合退職に追い込んだり、病気になったり、あるいは自殺してしまったりなどといった出来事がある会社をブラック企業と定義し、その事例だけでなく、それを社会問題としてとらえているところに斬新性をみる。
 とりわけ
 正社員の枠が少なく、労働市場が供給過多にあること。
 そんな中でも正社員になること=成功ととらえる現在の日本の教育や雇用システム。
 そして、そんな正社員が抵抗するというシステムを奪っていく現在の会社のあり方。



 そうした社会にある様々な黒い部分を浮き彫りにしている点にこの本の意義はある。
 とりわけ「退職」と「解雇」の違いは、個人的には勉強になったし、だからこそ、今の時代は自ら労働法を学んでいくことが必要であると感じた。
 ちなみにこの作者は去年この本の続編を出している。それも読まなきゃ。
 社会の授業で雇用を考えさせるとき、あるいは進路指導を考える上で、ぜひ教員が読んでおきたい一冊。ちなみに、これを利用してこの間授業をしたし、今の新規採用者に授業のアドバイスをしました。




 タイトルにひかれて購入。ただ、あんまり面白くなかった。まあ、講義録だからね。しょうがない。