青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

この2年の日本史授業を振り返って

 忘れないようにメモメモ。

 このブログでだらだら書くのは、どうやら2年ぶりらしい。2017年の正月に書いた記事が最後だった様子。

 2年前は初めての受験指導をして、その生徒が初めてセンター試験に臨む、という時だった。

 結果は、一橋大学早稲田大学慶應大学を始めとする難関大学に進学する生徒も多く、やってよかったな、と思えるものだった。

 ただ、進学指導が何たるかが分からないままだったので、中間層の引き伸ばし、までは至らなかったと思う。

 

 

 そして始まった2週目(2017年~2018年)。今回は学年全員を教えることもあり、難関大学で出題されるようなポイントもつかみ始めてきていたので、それをふまえながら教えていた。例えば近代史なら、産業の発展や金本位制、労働問題といったところが出題されるので、そこを重点的に。

 一方で、日本が戦争へと突き進んでいった理由についてやなども自分なりには教えたつもりである。

 その結果、時間が足りず、現代史は結局駆け足になってしまったけど。

 

 

 学年があがり、日本史選択者とだけの本格的な日本史授業。お互い覚悟をもって履修しているので、生徒も聞いてくれるし、自分も楽しく語りながら日本史を教えることができた。

 

 

 今回自分が重視したことは、日本史を楽しく覚えること。

 そのためには、日々の授業だけでは「深い」知識は得られないので、歴史秘話ヒストリア大河ドラマ西郷どん)、そういったテレビ番組を見なさいと言い続けたし、そういう話を多めにした。

 また、youtubeをはじめとするネットは教材の宝庫なので、例えば戦国鍋tv天正遣欧少年使節の歌や、つい最近だと鎌倉時代の政治史が苦手そうだったので、「恋するフォーチュンクッキー」の替え歌で執権政治を覚えさせる歌を紹介したり、もうとにかく手を変え品を変えいろいろとやった。

 

 

 その結果がこれから出てくるわけである。

 

 

 一方この2年で自分は確実にパワーアップした。早稲田大学慶應大学に出題されるような歴史事象や人物は足し算して理解できるようになったし(例えば平賀源内とか)、入試問題をパッと見て、それに付随する知識やエピソードをかなり語れるようになった。

 加えて、日々の添削指導の中で、ここがポイントなんだろうなあ、ということをふまえながら添削できるようにもなったし、その中で、一橋大学東京大学は、社会構造の中で歴史をとらえているから、やっぱり深いよなあ、とか、そういうことも理解できるようになった。

 

 

 まさにこの4年で自分も(ある程度は)進学校に対応できるだけの内容とスキルを手に入れたといってよいと思う。

 

 

 

 ただ一方で、少なからず自分の授業から「逃避」している生徒はいる。寝ている生徒、自習している生徒・・・。分かる。自分は最初の学校はそういう学校じゃないから。

 でも、終わらないんだこれが。受験を意識すると、どうしても触れる内容が多いんだなあ、これが。そことのジレンマをいつも抱えながらやっているのが現状である。今の自分は、生徒の多数のニーズに合わせて授業をしている、あえてやっている部分もある。でも、一斉授業になるとどうしても出てくる、「逃避」する生徒・・・。

 

 

 また、自分が大学院の時に学んできたこととも乖離している。進学校は「何のために」=「受験のために」になっているから、日本史の授業が内容重視でしやすい。でもそれが結局、「多くの単語」を講義するだけの授業となっている。これは、自分が学んできたことではない。

 

 

 これからの学習は、そういう教え方ではなくなっていく。でも、今の高1生をみていると、講義に耐えられず、きれーいに逃避している生徒が多いように感じる。しかもこの高1生は、自分が中1、中2と教えてきた生徒である。

 自分としては、新しい授業をするにはもってこいの1年になりそう。ただ、3年ぶりだし、歴史は教えていないので果たしてどうなるか。