青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

10月以降に買った本

 

 1945年―60年の続編。この本を読むと、暴力的な左翼運動は、社会党系とともに葬られ、本来暴力的な革命運動を肯定していた共産党がその難を避けて現在まで生き延びている様子が分かります。

 この本では、格差の拡大・固定と共に注目されている左翼的な運動に対して、歴史の側から運動が失敗した理由と共に、今後起こり得るであろうことを教訓的に提示しています。

 

 

 北条義時に関する概説書。北条義時がいかにして政治の実力者になっていったかを歴史学的なアプローチから描かれています。

 

 

 

 

 学習指導要領で示されている歴史総合・日本史探究・世界史探究の授業はどうなっていくのか、そんなデザインが示されている一冊です。

 概説の部分が非常に分かりやすいので、一読の価値あり。特に、歴史学習における「問い」の概説と、実際に生徒に「問い」を表現させた歴史総合の実践は、歴史学習における「問い」はどうあるべきか、について考えさせられます。おすすめです。

 

 男性がヒゲを生やすことがよしとされた時代(明治時代)→よくないとされた時代(大正時代)→よしとされた時代(戦時中)→よくないとされた時代(高度成長期)の一連の流れと、その背景が論じられています。

 ポイントは、権威主義的か、民主主義的か、そんな感じがしました。歴史を見る視点としてはとても面白い本だと思います。

 

 

 第29章の歴史概念を学ぶを読むために購入。歴史概念には、「革命」「帝国主義」などの本質的概念(一次概念)と、「解釈」「時系列」などの方法的概念(二次概念)に大きく分けられており、歴史総合ではこうした視点で、歴史学習をしていこうという理論的な部分や背景が見えてきます。

 これからの歴史学習を考えていく上では、重要なことが書かれています。

 

 お茶の水付属小で「市民」の授業を中心に研究している岡田先生の論文をベースにした本書。特に、客観的に評価できない政治的事象に対する子供の発言や記述をいかに評価するか、授業をどうすべきか、というのが実際の授業場面や子供の回答を踏まえて論じられています。特に「審美」という概念についての理解が深まります。