青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

金八レビュー第20話〜力・・・尽きました・・・。

 今回は暴れるかもしれない薬物中毒者をそのまま放置して授業をしたのはいかがなものか、というのが焦点になっていました。確かにこれは非常に危険なことです。子どもの安全面だけでなく、心の面でも。しかし、3Bなら・・・そして、しゅうなら・・・。そう思っての授業だったと思います。
 確かに犯罪者を見て見ぬふりをする、それを即時伝えずひた隠しにするというのは、犯罪幇助で場合によっては有罪です。しかし、ここで警察に渡して、学校は何もしない。それはやっぱりおかしいでしょう。子どもの生きようとする芽を摘んでしまうことになるでしょう。そういう意味では授業して、良かったのかな、とも思います。
 しかし一方で、これが私だったらと置き換えてみると、とてもそんなことは出来ません。すぐに警察に身柄を引き渡します。しかし、金八先生は一旦それをせず、現実をみせることで授業をしました。言葉は悪いですけど、麻薬の、ドラッグの「生きた教材」としてしゅうを使ったのです。それはきっと生徒の心に通じているのではないでしょうか。
 今回の放送はやや理想過ぎるところがあるのかもしれません。学校と地域の連携、そんなのは当たり前の事です。言うは易しです、しかし、これを行うのは相当難しい事です。教師も人の子ですからね。でも、この連携がいま求められているのでしょうね。
 金八先生は自分を責めました。身近にいて、気付いてやれなかった。若い頃みたいに勢いがもうない・・・、自分のふがいなさを痛感してか、ついに辞職を口にし、行動に移してしまいました。残り2回、今度は生徒が金八先生のために動きます。果たしてどうやって金八先生を立ち直らせるのでしょうか。ラスト2回、見逃せません。