青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

歴史教育関係の本を買いあさり中です。

ひとまず買った本を並べるだけしておきます。 社会科教育 2022年 09月号 (子どもを歴史好きにする! 見方・考え方を働かせる歴史授業) 明治図書出版 Amazon 今月号は、歴史的な見方・考え方を働かせる授業について。冒頭の宇都宮先生が提示する「歴史像を描く…

 角田将士 NG分析から導く社会科授業の新公式

NG分析から導く 社会科授業の新公式 作者:角田 将士 明治図書出版 Amazon 社会科授業とはどのような授業か。かつて棚橋健治氏は、「社会科の授業診断-よい授業に潜む危うさ研究」という本を出し、一般的に「よい」とされる社会科授業の類型化を試みている。…

高大連携歴史教育研究会第8回大会を視聴して

[think] 7月31日(日)、高大連携歴史教育研究会の大会をオンラインで視聴しました。視聴したのは午前は「知識構成型ジグソー法では何ができて何ができないのか」、午後は「生徒はどのように歴史を自分ごととしているのか」について参加しました。 以下、思…

高校で歴史総合が始まるにあたって

いよいよ今年度より高等学校では、学習指導要領が変更され、高校1年生から歴史総合が開始されます。 やはり学習指導要領が改訂されるインパクトはすごく、Twitterや研究会をはじめ、多くの情報発信をしている歴史教師たちは、社会科教育や教育学の知見を踏ま…

購入した本

歴史総合の勉強のために以下の本を買いました。 レリバンスの視点からの歴史教育改革論:日・米・英・独の事例研究 作者:二井正浩 風間書房 Amazon これからの学習指導要領を考える上では、学習者の視点、レリバンスが重要になります。海外の事例を踏まえつつ…

今月読んだ本

〈社会的排除〉に向き合う授業―考え話し合う子どもたち 作者:坂井 俊樹 新泉社 Amazon 執筆者から献本いただきました。「排除」と「包摂」をテーマにした小学校から高校までの授業実践と、理論編が載せられています。特に夜間定時制が置かれている状況、とい…

社会系教科教育学会

今年の社会系教科教育学会が始まっています。僭越ながら自分も2年ぶりに学会発表に発表資料を掲示しております。歴史教育における「概念」をテーマにした論考+実践です。もしよければ見てもらえたらと思います。 土曜日にはシンポジウムが開かれました。高…

社会科の課題設定と評価、見直してみませんか?

川端裕介の中学校社会科授業 見方・考え方を働かせる課題設定&評価スキル60 作者:川端 裕介 明治図書出版 Amazon 中学校の社会科実践でこれまでにもたくさんの本を出している川端裕介先生の最新本。裏の参考文献を見ると、小塩編著の『非認知能力』やニュー…

中等教育社会科教師の専門性育成

中等教育社会科教師の専門性育成 作者:荒井 正剛,坂井 俊樹,小瑶 史朗,川﨑 誠司,國分 麻里,渡部 竜也,日髙 智彦,竹内 裕一,田中 暁龍,鈴木 隆弘,篠塚 昭司,田﨑 義久,上園 悦史,高木 優,奥村 暁,矢景 裕子,小貫 篤,宮崎 三喜男,古家 正暢,山本 勝治,堀田 諭…

ここ最近購入した本

忘れないうちにまとめておきます。まだ読んでる途中。死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと作者:西川 幹之佑時事通信社Amazonいわゆる「普通」からはみ出した生徒が、工藤勇一先生に出会い、自分をメタ…

今月購入した本

世界史とは何か (岩波講座 世界歴史 第1巻) 岩波書店 Amazon 歴史総合向けに購入。導入の小川先生の論考と、最後の勝山先生の実践例を読むだけでも価値があると思います。

『社会科研究』の論文を読みました

今回の論文は、どの論文もめちゃくちゃ面白いです。 (W先生の論を踏まえたものが多いからかもしれませんが・・・) その中でも、いくつかご紹介します。 まず、岩崎圭祐先生の「論争問題学習に取り組みために教師教育には何が必要か」という論文。主権者教…

歴史教育を考える2022

毎年、年始に書いている今年の授業の指針。今年は指導要領が変わり、いよいよ歴史総合が始まるという記念すべき年になります。個人的には歴史総合を受け持ちたいのですが、果たして受け持てるのでしょうか・・・。 歴史総合を考える時には、すべての歴史事象…

10月以降に買った本

激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 (講談社現代新書) 作者:池上彰,佐藤優 講談社 Amazon 1945年―60年の続編。この本を読むと、暴力的な左翼運動は、社会党系とともに葬られ、本来暴力的な革命運動を肯定していた共産党がその難を避けて現…

真正の評価とは

真正の評価――テストと教育評価の新しい科学に向けて 作者:ハロルド・バーラック,フレッド・M・ニューマン,エリザベス・アダムス,ダグ・A・アーチバルド,ティレル・バージェス,ジョン・レイヴン,トマス・A・ロンバーグ 春風社 Amazon 本書は、1992年にハロル…

「○○という学力だから無理」という考えについて

今年から自分は、偏差値的に言えば「中堅上位校」と呼ばれるところに勤務している。この学校における文脈は、学ぶこと自体が苦ではないし、暗記することもそれほど苦だと感じていない。しかし、学ぶこと=暗記すること・教科書を書き写すこと、と考えている…

大学院生時代に経験した「社会の見方考え方」を活用した授業

現在の学習指導要領(高校は来年度以降の学習指導要領)では、「社会的事象の見方・考え方」を育てることが重要視されています。しかし、社会科についてはどうしてもコンテンツありきの授業がまだまだ主流になっており、そもそも「見方・考え方」を活用させ…

 最近買った本

自由と国家―いま「憲法」のもつ意味 (岩波新書) 作者:陽一, 樋口 岩波書店 Amazon リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで (岩波新書) 作者:樋口 陽一 岩波書店 Amazon 「4つの89年」に興味を持って購入。「4つの89年」…

 ねぶた祭りを考える2021

ノーナレというNHKの番組を見ました。主人公は青森ねぶた師の諏訪慎さんの娘さん。2020年、新型コロナウイルス感染拡大により、ねぶた祭りは中止。そして2021年、今年も感染拡大はおさまらず、結果として中止。諏訪さんの大型ねぶたは制作されませんでした。…

今月買った本

学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書) 作者:工藤勇一,鴻上尚史 講談社 Amazon 社会で求められている人材が変わっている中で、そこに気づいて徹底的に実践されている工藤勇一先生と、鴻上尚史さんとの対談本。 工藤先生の本をかな…

「見通し」を持った社会科学習の重要性

雑誌『社会科教育』10月号の特集が、「単元を貫く学習課題&授業プラン」。この号の特徴は、実際の「問い」や使用している「資料」が単元計画という形で、具体的に示されているところにある。これにより、先生方による追試可能な形態となっている。 (恥ずか…

 学ぶことを意味づけた歴史学習とは?

学びの意味を追究した中学校歴史の単元デザイン 作者:草原 和博,渡邉 巧 明治図書出版 Amazon 本書は、平成29年度版の中学校学習指導要領をベースとした上で、「歴史のを学ぶ意味を追求することのできる歴史学習とはどのようなものか」を具体的な単元で示し…

論文紹介

階層間のエンパワーメントギャップの拡大に学校教育は何ができるか(一) -困難校で拒否される傾向にある主権者教育- (渡部竜也、「学藝社会」37号、2021)

市民性×歴史教育のセミナーに参加しました。

31日(土)、I-HEAPに参加されている先生方を主催とした、「市民性教育としての歴史授業をどのように評価するか」のセミナーに参加しました。こうした研究が自宅で見られるのは、とてもいいことだな、と感じています。 特に登壇者の多くが、自分が所属してい…

全歴研の分科会を視聴しました。

7月28日(水)に、全歴研の第5分科会「教科の枠をこえて、どのように歴史を学ぶのか」に参加しました。 歴史授業にアクティブ・ラーニング的な要素を取り入れた実践の先駆者である皆川雅樹氏が主催した分科会。全歴研も学習指導要領が改訂されることを受け、…

6月・7月に買った本

ここ最近は、あまり本を読めていなかったのでようやく買った、という感じですね。 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960 (講談社現代新書) 作者:池上彰,佐藤優 講談社 Amazon 歴史をやっている人なら読んでほしい一冊。コロナ禍後の格差拡大に…

5月に買った本③

ここ数日で2冊の教育に関する本を買った。 最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方 (SB新書) 作者:工藤 勇一,青砥 瑞人 SBクリエイティブ Amazon 一つは、元麹町中学校校長の工藤勇一先生の本 やりすぎ教育: 商品化する子どもたち (ポプラ新書 た 10-1…

5月に買った本②

なぜ歴史を学ぶのか 作者:ハント,リン 発売日: 2019/10/18 メディア: 単行本 歴史学の立場から、「歴史」にいかにアプローチできるかを叙述しているもの。歴史は解釈であるからこそ、フェイクニュースの叙述も「歴史」なんだよね。そうした「歴史」に対して…

5月に買った本

どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―(新潮新書) 作者:宮口幸治 発売日: 2021/04/19 メディア: Kindle版 ケーキの切れない非行少年たちの第2弾。日本では「頑張れば報われる」、「頑張れば応援する」ということがよく言われるけど、…

4月になりました

今年度異動となりまして、再び高等学校へ戻っております。 そして、6年ぶりの担任、高校の担任となると前の前の学校以来なのですが、ものすごく楽しくやれております。 そして、土曜授業が隔週、しかも部活は副顧問なので、土日が連休とかマジで神っています…