青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 今日は河童と史学会の大会で一日が終始。院生の方の史料論はなかなか面白かったです。ただやっぱり文書に限定しすぎるとよくないなあとは薄々感づいてましたが、先生方はそこを見逃さずに指摘していました。特に最近では必ずしも文書史料だけで歴史学を見るというのはなかなか難しいですからね。教科書なんてそれが特に顕著。特に中世あたりだと絵巻物が多いから、絵巻物を使ってそこから中世像を読ませるとか、そういうことをやるしね。


 後、資史料は何でも残せばいいというわけではないということ、やはり適切な文書館設置が必要であること(これについては文書館に越した事はないが、公民館とか、とにかく地方レベルでの働きかけをまずしなくてはいけないという院生の考えに僕は共感しますね)、史料が個人情報の関連ですぐに捨てられてしまうこと、個人情報保護法が一方では、合法的に史料を捨てることを助長していることなど、貴重な話が数多く聞くことができました。史料論とか、史料保存とかは歴史学の中でも少し関心のある部分だったので、いい経験になりました。