青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

所信表明

 何だかんだで避けていた話題(自分がmixiの更新を停滞させていた理由)に触れたいと思います。

 もう先々週になるんでしょうか、10月26日、東京都教員採用試験の二次試験の結果が発表されました。その結果、見事約10倍の難関を突破して合格することができました。これもひとえに論文添削をしてくださったボランティア先の校長先生を始め、大学の1万円ゼミの吉野先生(直接面識はないけど)、模擬試験をいつも一緒に受けて互いに励ましあった書道科の方、同じ採用試験を共に戦った同じ学科の人、2次試験の時に単元指導計画を添削してくださった実習校の先生と社会科教育のゼミの先生、面接対策に誘ってくれた教育実習での同僚、そして中世史ゼミの皆様、その他自分に構っていただいた皆様には重ね重ね感謝したいと思います。本当にありがとうございました。


 本当はこれを10月26日に更新すればよかったのですが、自分にはそれができませんでした。


 なぜか?


 単刀直入に言います。


 自分はこの採用を辞退し、あと2年大学院で勉強したいと思っています。


 こんなにも頑張って、たくさんの協力があって、せっかくつかんだ採用を、夢を無にすることは自分でも少し気が引けます。事実、ボランティア先の先生やその他いろんな方からは「行った方がいい」と言ってくださいます。自分としても現場でやってみたい、自分の授業がどの程度通用するのかやってみたい、その気持ちは強くあります。


 しかしそれと同時に、「最終的には青森県で」という究極目標が自分の頭をよぎっています。多分自分の性格上、ここで就職したらやめることなくこの先30数年東京都でやっていくような気がします。それはいやだ、っていうわがままが自分を襲っています。




 そのため合格発表の次の日にあった大学院入試を受験しました。その結果、今日無事合格することができました。自分は歴史学から社会科教育学への移動なので学問的には全てリセットされます。ぶっちゃけ社会科教育学へ行って何をやりたいかなんて具体的に決まっていません。ひょっとしたら何も得られないままの2年間で終わってしまうのかもしれません。大学院は自分にとってのモラトリアムを延長させる方法でしかないのかもしれません。




 教師になることにおじけづいている自分がいるのかもしれません。最終的には教師になるんだけど、今こんな状態で教師になっても未熟だし、独善的だし、人見知りだし、いろんな問題を引き起こすんじゃないか…って。それは誰でも同じ、そうそれは分かっています。


 この前実家に帰ったのも親にそのことを話すためでした。幸いみんな「自分の好きなようにしたら」って言ってくれました。でも、心の奥底ではせっかくつかんだ夢なんだから就職した方がいい、そう思っているかもしれません。



 民主党の小沢代表みたいに本当にこれまでやってきたことを全て無にしてしまうような行動かもしれません。ここで辞退して何十年も正規採用にならないかもしれません。でも、それは覚悟の上です。教師という仕事が嫌いになったのではありません。よりグレートな先生になるためのステップを踏むのです。贅沢な悩みなのかもしれません。親不孝かもしれません。裏切りかもしれません。何を言ってもいいわけにしか聞こえないし、おめでたいことなのにそのおめでたさに水を差しているような感じで本当に申し訳ありません。自分のわがままをあと2年通させて欲しい、っていうのが自分の本音です。



 腹は決まっていますが、締め切りの来週の月曜日までまだ心が多少揺れています。その辺はご容赦下さい。