青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 いやあ、噂には聞いていたけどひどいわ、うちの社会科教育は。基本うちらの問題意識から作らせようとはするんだけど、そこに「子ども」が介在していないと「切実性」だの「必要性」だの「評価」だのという言葉を楯にして批判をしてくる。ま、噂にはかねがね聞いていた先生の初授業でのヒトコマでした。


 以下、専門的に愚痴をこぼしています。見たい人だけどうぞ。


 ちなみにそもそも教えるのに「切実性」だの「必要性」を掲げ、子どもの問題意識に任せていたら極論を言うと、社会科が独自性を持たず、総合学習や道徳を社会的事象を使って教えているだけになると思うのは気のせいでしょうか。そして子どもにそんな問題意識がなかったらどうするんでしょうか。フィールド行って、子どもが「川が汚れているよ」、「じゃ、川をきれいにするにはどうしたらいいかを考えよう」というだけで社会科って成立するんでしょうか。そりゃするかもしれませんが、それは総合学習とどう違うのでしょうか。


 あー、失敗したな。あの場面では自分の考えではなく、「子どもの問題意識をまず把握し、その問題意識に答えられる授業をしたいです」って言うべきだったな。「身近なものから社会認識形成をはかる」なんていう西の理論を掲げてしまったがゆえに言説が厳しくなってしまったわ。


 とっても抽象的な授業だったわ。本音をいうとあんなんだったら同じ時間に開講されている素晴らしい金融論の授業を取りに行った方がためになったかもしれないな。基本自分の授業スタイルは知識を基盤にしてその専門的知識を系統立てて、あるいは多様な価値として提供するか、というスタイルなので教科教育とはなじまないんだよね。ま、それを自覚した上でここに来ているのでしょうがないのですが。なので、いつか自分が「そんなん教科書を面白おかしく体験的に教えればいいんじゃ」ってキレルかもしれないんでびくびくしています。