青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

ストライキ考

 長くなると思いますが、暫しお付き合いを。

 そもそもこの問題で一番責めるべき人は近鉄の経営者側だと思います(これはあくまで僕の見解ですご了承ください)。今年の2月には球団名売却、そして、シーズン真っ盛りの6月に合併発表とどう考えてもおかしな事だらけです。近鉄のことを本当に考えるなら、合併せずに身売りする、これが一番賢明な判断だったと思います。そして、合併発表をオフに先延ばしする、これが出来なかったのでしょうか。だから、選手に余計な心配をかけ、最高のプレーが出来なかったのです。

 そして、次に責めるべきはやはり経営者側でしょう。やはり長らく寡占状態を敷き、前例の無い事だから球団削減、1リーグへと突き進んで行ったのでしょう。そもそも1リーグのどこにメリットがあるのか、僕には理解できませんが、敢えて言うなら
選手の質の向上と銀行のようにM&A(吸収、合併)を行う事による企業側の損益削減
でしょうか。でも、銀行のように経営者側が100%ではないのが、プロ野球です。よくプロ野球は「夢を与える仕事」だといいます。そこには経営者だけではなく、選手がいて、ファンがいるのです。銀行や会社のようにリストラして、それで終わりではないのです。プロ野球はリストラを行えば、選手の向こうにいるファンが悲しむのです。その気持ちを理解したのが選手でした。いつまでも一向に理解を示さない経営者側に遂に究極の「ストライキ」という宝刀を手にしてしまったのです。

 一方、選手会側が全て正しいかというとやはりストライキに踏み込んでしまった以上、選手にも若干の責任があります。年俸が高騰し、経営を圧迫させている事も事実です。だから、今シーズン選手は年俸の高騰を要求しない、これを行うべきだと思います。

 せめてもの救いは最終的に1リーグ制をやめ、12球団とするよう、経営者側が歩み寄ってくれた事だと思います。選手会側の第1条件は「近・オリ存続で現行の12球団」ですから、そのなかで「来季新規参入を認め、12球団にする」まで譲歩してくれたのですから、これ以上は無理でしょう。しかし、先ほども触れましたが、近鉄がなくなるという最悪の事態は残念ながら回避できませんでした。また、ダイエーの問題などいつまた新しい合併話が出てきてもおかしくありません。慢性的な構造不況はあと20年は続くと思われます。その中でプロ野球はお互いの歩み寄りでよりよい話し合いを今後とも持ち続け、「夢のあるプロ野球」を作り上げていって欲しいと思います。

 (追記)今、7,7の14球団でやろうかという話もあるらしいですが、それだと6,5と似たようなものなので僕はそこは反対の意を表明したいと思います。やはり、プロ野球は折角折り合いがついたのですから、6、6でやるべきでしょう。これはあくまで僕の意見ですのでそこはご了承ください。

 この一連の問題にはいろいろと意見があることなので、この辺でこれ関連の日記は差し控えようと思います。何か意見があれば、コメントの方に書いていただければ、今後の自分の意見の糧にしたいと思います。