青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 ここでは、作者に関しては伏せさせていただきますのでご了承下さい。詳しく知りたい方は買って読んでください。
 津軽弁圏内の方はぜひ声に出して読んでみましょう。津軽弁のすばらしさが分かるはずです。
  けやぐ


 めごいけや
 大切なけやぐ
 いつもとなりにいるけやぐ
 離れていてもけやぐ


 ほんずねんわが
 めえやぐかけるけやぐ


 そんな契約なくても
 助けてくれるけやぐ
 ままより大事なけやぐ
 かちゃましくて
 ほいどで
 びっきな自分ば
 きまげでけるけやぐ
 けやぐのとなりはあずましい


(共通語訳)
  友だち

 
 愛らしい友だち
 大切な友だち
 いつもとなりにいる友だち
 離れていても友だち


 ちゃんとできない私が
 迷惑をかける友だち


 そんな契約なくても
 助けてくれる友だち
 食事より大事な友だち
 うるさくて
 ばかで
 弱虫な自分を
 怒ってくれる友だち
 友だちの隣は気持ちいい


 「けやぐ」とは「友だち」という意味です。主に高校生ぐらいになると、友だちではなく、「けやぐ」と使っているのをよく聞きます。そう考えると、「けやぐ」というのは、どこか秘密めいた、かっこつけのための言葉なのかもしれません。そう考えると、今の若者の方言を使う理由の中に当てはまるのかもしれないです。
 「けやぐ」というのは「親友」という認識でもいいかもしれません。仲間意識の高い津軽人は友だちという言葉よりは「けやぐ」という言葉で親しい人を表現します。それは、津軽の、津軽弁の暖かさだと思います。
 「ほんずなし」というのは何かとんでもない失敗をしたときに使われることばです。「バカ」よりはもう少し強めで、むしろ呆れている感じのニュアンスが強いでしょうか。でも、これも内輪だからこそいえる言葉だと思います。
 「かちゃましい」は「うるさい」ぐらいな感じですね。落ち着きのないさま、ぐらいでしょうか。
 「きまげる」は僕は「きまやげる」とか「きまやぐ」って言います。ゲームで負けたときとか、腹が立つときによく使います。


 まー、何たってけやぐはずっとけやぐだはんでな。わんつかもつけにかがったどごで縁きえるようだばけやぐでねーおん。ほいでもや、わけやぐすぐねーどごでこしてパソコンばむったちょしちゅうわげや。ま、自分ば責めるのはしねーごとにするべ。