青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 とりあえず1週間はやることにしたので、1週間は続けていきます。その後は、某サイトの津軽弁辞典でも見ながらこれってこんな意味だよみたいなことを書いていくか、今自分の中にある全く新しい企画をするかもしれません。とりあえずよろしくお願いします。感想・共感のコメント待っております。それでは今日の詩です。

 か・け・く


 ご飯を食べるとき
 「かー」
 「か」?「か」って何?
 「か」は「ほら」とか「どうぞ」って意味


 「か、け」
 「け」?「け」って何?
 「け」は食べなさいって意味


 「それ、け」
 「それ食べなさい」って意味でしょ。
 違うよ。この「け」は「ちょうだい」って意味


 「うん、く」
 「く」?「く」は食べるって意味だよね
 そう、当たり。食べるって意味


 ご飯を食べるとき
 「か・け・く」で足りてしまう


 津軽弁には一文字で意味を伝えてしまうものがあります。それは、寒くて口が回らないとき、最小限で相手に自分の伝えたいことを伝えるという津軽人の知恵なのかもしれません。
 「か、け」はよくおばあちゃんが使ってますね。他にはもう少し入れて「か、かなが」とか「か、はいと、け」とか。いずれも「か、け」と同じニュアンスです。
 「け」は使うことは使いますが、どちらかというと、「け」=「食べなさい」で、「ください」って言うときには、「けじゃ」とか「それけろでゃ」とかって足して使いますね。「ける」は「蹴る」じゃないですからね。
 ちなみに「け」には「毛」と「食え」と「くれ」の3つがありますが、津軽人は何気にアクセントで使い分けしてますね。まあ、そうじゃないときには、特に髪の毛に限定して言えば「じゃんぼ」っていう津軽弁もありますし。文脈に応じて臨機応変に対応しますよ。
 津軽人の食卓には「か・け・く」が溢れています。それを見事に表現した詩だと僕は思いますよ。


 ちなみに伊奈かっぺいさんのネタには津軽人は「い゛」で会話が出来るっていうのがあります。これも津軽ならではの一文字言葉だと言えますね。アクセント一つで肯定にも否定にも相槌にもなるのですが、これを使うと笑われたり、相手がいい思いをしまいので、使うのはけやぐ限定にしましょうね。まあ、僕はい゛よりはあ゛の方で相槌を打ちますけどね。これも津軽方言だと思います。
 い゛やあ゛は上代語(奈良時代の言葉)の名残だそうで、よく言えば歴史を継承し、悪く言えば残っちゃったっていう感じですね。