青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

歴史の勉強

 今日は福岡県志賀島で「漢委奴国王」の金印が発見された日なんだって。今日は何の日でやってた。いろいろ謎はあるみたいだけど、弥生時代をやる上では欠かせない史料となっていることは事実です。
 いっぺん現物見てみたいなあ。中学の教科書には確実に載っているあれだよ。
 

 この金印はどうすごいかって言うと、紀元57年、ちょうど後漢の時代に倭の奴国*1朝貢*2することでその証明として授かったものであるというものである。これは何を意味するかというと、この時代には既に「クニ」概念が成立し、中国に朝貢することで、中国をバックにつけ、クニ支配を優位なものにしようという表れがあったこと、を示すものなんだよ。ただでさえ古代は発掘史料が少ないにも関わらず、このような中国の歴史書にも書かれる確かなものというのはなかなかない、だから、日本史の教科書に載るし、金印に書かれてある文字や、いつ頃のものという年号を覚えさせられたりしたわけですよ。それは、この金印が歴史的に価値のあるものだから、みんな覚えてねっていう表れなんですよ。

*1:おそらく今の福岡県志賀島周辺にあったとされるクニ

*2:中国の属国、つまり支配下(やや語弊あり)となること