青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 いろいろと行動はしないが無駄な動きの多い僕であるわけですが、最近調査していたことに関連する新聞記事を発見したので掲載してみたいと思います。
 

新入生調査:大学生活はバイトより勉強・資格取得が大事


 「ゆとり世代」はアルバイトより勉強や資格取得が大事−−。東洋大が今春の新入生を対象に行ったアンケート調査からそんな傾向が浮かんだ。バイトやサークル活動の比重が高かった9年前の調査結果から一変し、学生気質も様変わりしたようだ。

 調査対象となった新入生(約7400人)の約8割は、「ゆとり教育」で知られる学習指導要領で高校3年間を学んだ。そのうちの約2800人が回答した。

 現行指導要領について感想を尋ねると、約7割が「制度として間違い」「他世代に比べて損」と否定的な回答。学生の学力低下についても約9割が「低下していると思う」と答えた。

 大学生活で力を入れて取り組みたいことを尋ねた質問(複数回答)では、1位は勉強で81%と圧倒的に多く、次いで部・サークル(51%)▽資格取得(49%)▽友人・恋人づくり(45%)と続き、アルバイトは31%で5位だった。9年前の調査でトップは部・サークル(62%)で、2位がアルバイト(55%)、次いで勉強(34%)、資格取得(31%)という順。アルバイトが下がった一方、勉強と資格取得の人気がぐんと上昇した。

 同大は「講義への出席率が向上し、成績評価への関心度が高まっているほか、休講に伴い補講を求める要望も増えている」とまじめな学生の増加傾向を指摘する。さらに「大学が大衆化する中で、(毎日登校する)小中高と同様な『学校化』の表れ」と分析している。【長尾真輔】


毎日新聞 2006年6月3日 10時18分


 これが今僕の感じていることを如実に表している結果だと思います。特に大学の「学校化」っていうのには大きくうなずけますね。僕なりに今考えたことを述べると、「部やサークル」が減った理由には、コミュニケーションをとりまく環境の変化(ネットへの比重移動)や勉学傾向が高いことによって、個人主義的傾向が今の学生に蔓延している(僕もその一人と自覚している)こと、また、「アルバイト」が減った理由には、やはり経済構造の変化ですかね、大学にだけは最低限入れるぐらいの収入が親にあることがあるのではないかと。それと、親が概ね大学に好意的で援助してくれるっていうのもその理由でしょうか。
 もはや大学は第二の高等学校と化しているのではないでしょうか。それを如実に表しているのが僕みたいな、学問に取り組もうとせず、単位ばかりを追い求めている人間が増えたこと、にあるのではないかと。


 もはや大学は友達をつくるところではなく、勉強をするところ、しかもその勉強はstudy(研究するため)の場ではなく、learn to(習う・倣うため)の場に変容してきたのではないでしょうか。その点に問題意識の希薄化や、某国語教育の先生が感じた大学生のつまらなさがあるのではないでしょうか。


 それを表しているのが、大学の授業は出席さえすればよいというあの居眠りや自習の態度に出るのではないかと、下手をすれば、大学の自由さを履き違えて友達と先生が注意するまで話すという態度に表れてしまうのではないでしょうか。


 (コメントに追記)
 自習と言うのは予習ではなく、「その授業のことを一切やらずに、他のことをしていること」、俗に言う「内職」ってやつですので、僕がもし授業者で内職をされているとやっぱりショックですねえ。なので、自習=よいとは一概に言えないと僕は思います。