青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 今日は、終戦記念日です。正確にいうと、天皇玉音放送によって国民にポツダム宣言受諾を表明した日、受諾したのは8月14日、また、正式に「日本敗戦」を調印したのは9月2日。この論をかざしたからといって、日本のした行為は正当化されません。もちろん原子爆弾を落としたアメリカの行動も、韓国人人質を殺害した武装勢力も、行為は正当化されません。
 自らの行為や政治を正当化するために外征に及んだり、軍備力を強化したりする。これは全世界の歴史で行われてきたことです。これは社会という概念が成立した時から避けられない事実のようです。しかし、だからといって現在この論をかざして、人を殺したり、おとしめたりしていい、という論理にはなりません。私たちはこれを反面教師にして「争いを武力で解決しない方法」を模索していかなくてはなりません。
 

 確かに、平和であることが当たり前である日本が、世界を平和にするためにできることは…という実行力を教育の面で培うことは難しいかもしれません。しかし、平和だからこそ現実を知り、平和だからこそ考えることはできると思います。それが社会科という科目だと思います。社会科は思想注入の学問ではありません。物事を幅広く見る学問です。十人いれば十人全く同じ考えというのはありえません。また、ひとつの事象には人の数だけ解釈があります。その解釈をぶつけ合わせた上で、「当たり前」のことを考える、それが真理、それが社会科だと思います。


 自分は、ものの見方が狭い人間だと思います。でも、狭いなら狭いなりに人の意見を吸収するという姿勢を見せることはできます。それが「学びあい」だと思います。そういう教師に私はなりたい。