あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
はてなダイアリーが春に閉鎖ということで、2019年、ブログへ移転しました。時間のある時には思ったことをメモ書き程度に書いていこうと思います。
よろしくお願いします。
青い森2019
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- 作者: 石川一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: 新書
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教師の専門性って何なんすかね。
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いま、ちまたでは2020年型学力が話題となっている。入試システムもそれに合わせて変わるのだそうだ。
2020年型学力は、自分の感覚でざっくり説明すると、それまでの知識注入型、講義式、一問一答形式の学力観や授業観ではなく、思考重視型、議論や発表などのアクティブラーニング型、論述形式の学力観や授業観へと変化していくだろう、ということである。
新しい学習指導要領でも、知識、思考だけでなく、関心の部分が「学びぬく力」へと変化し、入試のためだけではなく、生涯にわたって社会に出た時でも、学び、考えられるような能力を養っていくことが求められてくる、ということである。
まさに今回の学習指導要領は、説明だけを聞いていると、それまでの学力観をパラダイムチェンジしたような、そんな指導要領となりそうなのである。
だが、現実教えるのは現場の教師たちである。
現場の教師たちは(自分もそうだが)、これまで習ってきたことに対して、何の抵抗もなく、むしろ得意だったからこそ、教師になっているわけである。そもそも「自分は授業で発表することが好きだったから、教師になる」っていうもの好きはまれで、だいたいは「その教科が得意だった」や「部活がやりたいから」など、自分が学校という現場で受けていた教育が「よかった」から、その職に就いているわけである。
そんな人たちが、これから始まる学習指導要領を教えるのは、正直にいって無理だと考える。
いや、正確にいうと無理というよりは、これをバカ正直にやると、教師が過労死しそうになる、ということである。
例えば、小学校では英語が正式に教科となり、プログラミング教育も導入される、おまけに授業時数は増加し、とてもじゃないが週5日制では消化できないほどになっている。
そんな新しいことを学ばなきゃいけない上に、公立校であれば、多様なニーズの子どもたちに対応しなくてはならない、おまけに夏休みもない、研修行かなきゃいけない、それにプラスアルファで、家庭での子育てなど、プライベートなこともある・・・。
また、比較的時間に余裕のある高等学校の現場でも、大学入試が変わるため、それに対応しなくてはならない、おまけに地歴科・公民科は教科内容の変更だし、多くの科目で新しい科目が登場しているので、新しく作らなくてはならない・・・。
とりあえず今は正月休みなので、かなりインプットをすることができているけど、ひとたび現場が動き始めたら、そんな余裕がないほど、今の職場は忙しい。おまけに職場の中で、「がんばろう」という気持ちの人が少なく、その精神状態は、早く帰る人を「ずるい」とか、「あいつは仕事しないで帰りやがって」と思ってしまうほど。まさに、心を亡くしてしまうほど、忙殺されているのである。
そして、そんな忙殺状態だから、ごめんなさいでは到底済まないミスに発展しやすくなる。生徒を傷つけることは当然あってはならないのだが、忙しくなると、発言や行動が、常識では考えられないことをしてしまいがちになる。
そんな心をすり減らした人間が教えることが、果たして未来の子どもたちにとってプラスになるだろうか(反語)。
これから求められる教育は、正直、「教師になりたい」と思う人が教えることのできないものとなる。むしろ、これまでの学校教育の枠から外れた人たちが評価される、そんな時代へと突入するのである。
最近読んでいる本を読めば読むほど、教師が教えるべきことって何だろうな、って思うことがある。受験のための知識だったら、塾の先生の方が強い。今は、ネットでも見れる時代だ。ネットの方が分かりやすい。人生を教えるんだったら、学校という小さな社会に閉じこもっている大人なんかより、社会をたくさん知り、たくさん見ている大人から、ホンモノを学んだ方が、より多くを得られるだろう。
だから教師は、教える存在ではなく、コーディネートやプレゼンテーションをする時代になった、とよく聞くが、コーディネートが教師の仕事であるならば、そこら辺の会社の営業と変わらねーじゃん、って。それに、そんなんだったら自分って何なん?って思うよ、うん、思う。自分なら。
最近、今の勤務校にいると、そんなことばかりを考えるようになった。二校目となり、自分の目標がある程度達成され、新たな目標が見つかっていない。見つけようとしても、それが究極、「自分のため」になっていくような気がしなくて、ただただ受け身の日々を、今の職場では送っている。こんなんじゃダメなんだろうけど、それを克服する術を自分は今、持ち合わせていない。
post-truthという言葉は、真実はさておいて、気持ちや感情に訴えたものが、正義となっていく社会を示す言葉である。でも、それが正義となった場合、新たな独裁者が正義をふりかざしても、それが真実で正解となる世の中である。そういう風にならないために、教育をしていかなくてはならない時代である。
真実や答えのある問題が大好きで、そして自分をアピールしたくてしょうないけど、うまく自己表現できない自分にとって、本当に生きにくい世の中になったなあ、と最近つくづく感じるわけです。
じゃあ、オルタナティブは?
社会的な正解は「誰かと対話し、自分の「軸」を持つこと」。でも、ネガティブな自分の正解は・・・
「現状維持」「情報の流れるがままに身を任せ、時々陰で愚痴を言う」
これに尽きますな。
とりあえず2017年、自分がしたい野望を羅列。
受験指導を頑張って、志望校にたくさんの生徒を入れること
論考を発表し、雑誌に載せたり、学会発表すること
深い、教養のある日本近代史の授業(必修・日本史B)をすること
入試問題を積極的に活用するんだけど、その入試問題を深く教える授業を提唱すること(→ちなみにこれが、歴史の授業で新しい学力観と、現実の入試、そして勤務校の現状に合わせてできる唯一の答えと確信している)
早く帰ること(→これ重要!)。自分の趣味を充実させること(→これマジで重要!)
旅行に行くこと
そんなことを思いながら、明日東京(戦場)へ戻ります。
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- 作者: リヒテルズ直子,苫野一徳
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2016/08/12
- メディア: 単行本
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正直なところ、この本を読むと、確かにこれからの社会にはこうした教育が必要だとワクワクする反面、現行の指導要領を逸脱することになりそうだし、何より今いる学校の生徒のニーズと真逆のことをすることになるので、そのバランスをとりながらやるには、相当な労力がいるだろうな、と。あと協力者と。
そして、次の学習指導要領はある種、こんなことを目指しているんだろうな、と。小学校はいいけど、高等学校でこれやるのって、教材研究が大変なんだよね、その労力を僕にください( ノД`)シクシク…。
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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
青い森2017
図書館から借りてきた本
実家の近くに図書館ができたので、借りてきた本です。
- 作者: 米山宏史
- 出版社/メーカー: 花伝社
- 発売日: 2016/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 広田照幸
- 出版社/メーカー: 時事通信出版局
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 19回
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特に、保護者の問題は「現在の親の一部は・・・」という視点で考えることが重要であること、改革を繰り返しても教育はよくなる可能性が低いこと、教育をよくするためには同僚性の高さが一番重要であること、など現在の教育への示唆が今でもある本です。
こちらまだ未了。
- 作者: 本郷和人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/03/14
- メディア: 新書
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- 作者: 半藤一利,出口治明
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/08/05
- メディア: Kindle版
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- 作者: 片山杜秀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/12/20
- メディア: 単行本
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スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む: 日本の大学生は何を感じたのか
- 作者: ヨーランスバネリッド,G¨oran Svanelid,鈴木賢志,明治大学国際日本学部鈴木ゼミ
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: 単行本
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