青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

今回の総選挙の感想

 もちろん、自分は選挙に行きました。社会科の教師として、明日以降、生徒に政治を語るために。
 どこに入れたかは言いませんが、誰もいないから入れない、というのが一番危険な行為だからね。
 ここからはあくまで極論で話をします。もちろん、実際は議会政治なので、止揚しながら、長い時間をかけながらやっていくことだと思うのですが、どうしても書かずにはいられない。
 僕が感じる自民党の印象、というか、安倍晋三さんの考え方は、やっぱり改憲の一言につきます。
 よくアメリカの押しつけ憲法だ、だから日本は自虐史観しか教えられない、いつまで経ってもアメリカの奴隷だ、みたいな考え方もありますが、僕はそれは違って、日本国憲法は、憲法の大原則である「国家の規範(ルール)であり、国家の暴走を止めるためのもの」だというのを忠実に再現している憲法だと思います。
 だからこそ、今の終わりかけの政治家たちのチカラで憲法を変えることは、極めて危険だと。それこそ、戦前に逆戻りじゃねーか、っていう危機感を抱きます。
 そして、その憲法改正の先には国防軍構想が含まれています。国防軍になれば、万が一、世界で戦争が起きた時に、敵を殺しに行くことができるようになるはずです。
 それを日本は、つい70年前にやり、反省したのではないでしょうか。



 夏休みに、近代史と現代史を1945年で分けたとき、78年間のスパンでみると、日本は近代と現代で同じ行動している、という旨の本を読みました。1945年から78年は、2023年なので、今はその10年前。つまり、1930年代の日本と非常に似たような現象が多数起きるのでは、という本でした。
 実際、安倍さんがやろうとしているのは、軍隊を作ろうとしていることで、その軍隊の暴走が、太平洋戦争を生んだわけです。
 また、安倍さんがやろうとしている一番危険なことは、インフレ期待の経済政策。しかもそれを、日銀法を改正して、ある意味首相が自由にマネーサプライを調整できるようにしようとしている。つまり、カネをたくさん刷って、インフレを起こそうとしている。
 でもそれって、一時的には効果はあるけど、貨幣価値が落ちる行為なので、行き過ぎると、日本のお札が紙くずになる(デノミが起こる)危険性があるんだよね。
 しかも、この考え方って、実は1930年代に高橋是清世界恐慌時にとった積極財政策・・・。
 あれ、今って2010年代だよね・・・?





 自民党過半数(240〜250)程度であれば、まだ大丈夫だったのでしょうが、300を超える、しかも自公連立で3分の2を超える議席を確保するって話じゃないですか。すげー危険ですよ、これは。
 あー、怖いですね、日本人って。本当に政治のセンスがない。かくいう自分もそういうセンスのない国民の一人ではあるのですけどね。