青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

 

公教育をイチから考えよう

公教育をイチから考えよう

 これからの公教育をまさに考えるための一冊。オランダの教育を参考にしながら、教師が知識を教授するという画一的に行う教育は、これからの知識基盤社会やグローバル化、AIの台頭などに対応できなくなるから、そうではない教育を模索すべきという一冊。そこに書かれているのは、教育の目標=本質を見定め、「よりよい教育とは何か」を考えることが重要であること、子どもたちにも、知識を教えるのではなく、そこにある本質を教えるべきこと、そのためには異年齢集団も含めた議論・対話が欠かせないことを述べている。
 正直なところ、この本を読むと、確かにこれからの社会にはこうした教育が必要だとワクワクする反面、現行の指導要領を逸脱することになりそうだし、何より今いる学校の生徒のニーズと真逆のことをすることになるので、そのバランスをとりながらやるには、相当な労力がいるだろうな、と。あと協力者と。
 


 そして、次の学習指導要領はある種、こんなことを目指しているんだろうな、と。小学校はいいけど、高等学校でこれやるのって、教材研究が大変なんだよね、その労力を僕にください( ノД`)シクシク…。

 お正月、実家に帰ってきて、パワプロやったり、紅白見たり、毎日のようにジャスコに行って、図書館で本借りて読んだり、パワプロやったり、ガキ使ようやく見終わったり、たらふくご飯を食べたり、パワプロやったりしながら過ごしています。
 最近目指していることは、入試問題を教材にして授業ができないか、ということ。受験指導もあるけど、教科の本質についてもやりたいから、それを両立させるのが入試問題なのかな、と。特に東大や一橋大の難関大学。内容は難しいんだけど、歴史から現代を読み解く、という姿勢がそこに見え隠れするから。

図書館から借りてきた本

 実家の近くに図書館ができたので、借りてきた本です。

未来を切り拓く世界史教育の探求

未来を切り拓く世界史教育の探求

 歴史総合を考えるために、世界史の立場から。特に世界史未履修問題や世界史の受験者数の減少は、世界史の側にとっては切実で、歴史総合が世界史側主導で行われているのがなんとなくわかる気が。


教育論議の作法―教育の日常を懐疑的に読み解く

教育論議の作法―教育の日常を懐疑的に読み解く

 2011年地点ではあるが、教育問題を社会学という立場から客観的、かつ批判的に論考。
 特に、保護者の問題は「現在の親の一部は・・・」という視点で考えることが重要であること、改革を繰り返しても教育はよくなる可能性が低いこと、教育をよくするためには同僚性の高さが一番重要であること、など現在の教育への示唆が今でもある本です。


こちらまだ未了。

戦国武将の明暗 (新潮新書)

戦国武将の明暗 (新潮新書)

 ざっと読みましたが、面白そう。古代に女帝がいる理由も、ペリーが日本に開国をせまった理由も、世界史的にみると、教科書の見方とは違う歴史観が生まれる。そんな一冊です。


これは購入しました。

スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む: 日本の大学生は何を感じたのか

スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む: 日本の大学生は何を感じたのか

市民的資質とは何か、を考えるにはよい一冊かと思い、購入しました。スウェーデンでは「社会」という科目は、「よりよき納税者となる」ための科目というはっきりした目標がある。日本とは異なるな、と感じました。

 今の学校へ異動してきて2年目になりました。当然、2年目ともなればこの学校の色にも少しずつ染まってきているわけで、特に今は高校3年生の受験指導をしているので、それはそれは一生懸命受験指導をしています。
 逆に、高2の時に、受験を意識して教えなかったのが申し訳なかったぐらいに思えてきます。



 と同時に、社会科教育学の目標を意識したり、カリキュラムメーカーとして授業編成をすることをあまりしなくなりました。
 やはり目の前に受験指導という大きなファクターがあると、どうしても日本史の教科書「を」教える指導をしなくては彼らのニーズには答えられません。
 


 また、教科書「を」教える指導となると、どうしても時間が足りません。うちの日本史は高2で週3時間、高3で週3時間、これに夏季講座10日間を加えてようやく11月中旬に教科書が終わる、という感じでしょうか。



 個人的には今日の林先生の授業のような、例えば「北条泰時はなぜ、日本で唯一の革命家と称されるのか?」、「革命とはそもそも何か」などのような、歴史の深い話ができればいいのですが、それを全員にやる時間は当然なく、また、それをこちらが伝えるだけ、というのもまた違うわけで、う〜ん、どうしたものか、っていう感じです。



 また、この間も書きましたが、今日の林先生の授業で出てきた、織田信長の政策を経済的視点で分析する、といったものも、歴史の基礎が理解できていれば面白い話ですが、そんなのが全くない状態でやるのは、これまたナンセンスなわけですよね。



 ってなると、やっぱり歴史は、どこかで教科書「を」教えなければならないわけで、問題はそれをどう教えるのか、というところに行きつくわけです。
 また、受験指導というファクターもあるので、それはなおさらのことで、今の高3を指導していた初期の頃なんかは、それでも最初は抵抗して、東大の問題を引っ張ってきながら、あれこれと試行錯誤したわけですが、結局上の層にも下の層にも話が通じないことが分かったので、諦めました。




 ただ、そうなるとつまる話、我々は塾に勝てないわけで、今はネットも普及しているから別にyoutubeで授業のすごい先生の話は聞けるわけで、我々のオリジナリティはどこでやるべきか、っていうのを考えなきゃいけない、ってわけで、そんなこんなを悩みながら、授業をしている昨今です。



 もちろん、授業準備が追い付かない、中学もやらなきゃいけないし、っていうのは言い訳なのですが、最近、社会科教育学の先生と会うたびに、ああ、自分は少しずつ社会科教育学を捨てて、受験指導の地歴科教員になりつつあるな、面白くない人間になってきているな、楽しようとしているな、と、そんな矛盾を抱えながら教科指導をしているわけです。



 でもそうはいっても、教科書って読むと、意外と面白いんですよね。意外と深いんですよ、最近の教科書は。あと、中学校の教科書って、よくあんな伝えたいことがいっぱいある中で、内容と図を精選しているな、って感心しちゃうんですよね。それは、この学校来て、授業していての感想かな。



 あと3か月、まずは今の高3生をしっかり支えようと思います。

 ここ2日間は、冬休み気分を満喫しています。今日も録りだめしていた池上彰の番組をようやく見て、林修VS本郷和人の番組をリアルタイムで見れた。こんな幸せなことはないよね。
 ちなみに自分はテレビっ子なので、授業のネタはおおよそテレビから仕入れることが多い。今日の今でしょ講座もすごく面白かった。ちなみに自分は立花宗茂北条泰時河井継之助は見てみたい、と思いましたね。
 ちなみに林先生が言っていた織田信長のネタは、この本に詳しく書いています。
 


 また、林先生の北条泰時が日本で唯一革命を成し遂げたとする考え方は、今年になって大澤真幸さんが主張してますね。11月の朝日新聞にも載ってました。まだ買ってなかったので、これ読みたいと思います。



 あとは最近、斎藤孝先生の「新しい学力」も読んでいます。アクティブラーニングが方法知に終始してしまうことへの批判は自分も共感できます。ただ、始めに知識ありきや、だからこそ深い学び=古典を読め、というのはいささか強引かな、と。
 でも、古典を読む時間、必要ですよね。

新しい学力 (岩波新書)

新しい学力 (岩波新書)




 調子が悪いと、ついついこんな本も買ってしまいます。月曜日と火曜日に頑張ろうと思います。

超一流アスリートが実践している本番で結果を出す技術

超一流アスリートが実践している本番で結果を出す技術


 今日はこの本をお買い上げ。自分の同級生が対談で出ています。正直、18歳選挙権については自分は切実感がないし、こういう問題への切迫感がなくなりましたね。だからこそ、今沈んでいるんでしょうけど。

進学校って

 最近、自分が卒業した大学の付属高校のいじめ報道が話題となった。といっても、自分はこの高校には一度も行ったことがないので内情は分からないが、ネットを見る限りだと、こうしたいじめに近いものはあったようで、それを学校側が隠していたと。ただ、今回の件については被害者の怪我の具合が傷害事件レベルであること、そしてそれを内部で謹慎処分で済ませていたこと、そして、こうした事態に対応するために校長が変わったことで、土曜授業の導入や行事の中止など、今までの付属高校らしさが一気に失われて、生徒が大ブーイングだと、さらに、そういうことを知ってほしいから、生徒が情報をネットに拡散。それを処罰したり、監視したりするから、またさらにネットにそういう情報まで拡散するという悪循環で、それが報道に表立って出てきたのがつい最近、というわけらしい。
 そして、この学校は東大への進学者が多い、いわゆる「進学校」で、東大を目指す人たちがこれによって一気に敬遠して、三年後には凋落するぞ、とまで書かれている。

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