授業をしていて思ったこと
昨日、中1の先生がお休みだったので、急遽歴史の授業をしてくれと言われた。
テーマは「推古朝の政治」。授業をすることになったのは授業の1時間前。プリントをもらったのは10分前というからすごい。
で、それで授業をしちゃう自分も自分なのだがw
一応MQ(主発問)としては、「聖徳太子が冠位十二階や十七条憲法を定めたのはなぜか」という問題。
授業の流れとしては、
・聖徳太子って知ってる?
(聖徳太子って言わないよね、とか、その根拠として肖像画に描かれている笏はこの当時ないよね、とかそんな話をしつつ)
・聖徳太子で有名な単語って何?
・冠位十二階ってどんなもの?
・十七条憲法って改めてどんな内容のもの?
このぐらいを導入にして、MQを提示。(少し考えてもらう)
生徒の意見
・役人としての心構えを示すため。
(でも、なぜわざわざ役人にする必要があったの?と問いかけながら・・・)
・(教科書をふまえつつ)反対する勢力がいたから。
・反対する勢力を従えるため。
(当時、反対する勢力とはどんな勢力?と聞きながら、聖徳太子が政治をする前は、豪族たちが政治をしていたよね、と確認)
(でも、豪族たちがそれぞれ存在していてもいいんじゃないの?なぜそれがダメなの?といいながら)
・中国の真似をしたかったから
(中国の話題が出てきたので、おっ、いいねと言いながら)
・中国の文化や政治制度を導入したかったから
(ここで遣隋使や小野妹子の話をする。妹子は男です、とか、子は尊称だよ、とか。ある生徒は、「孔子や孟子もそれと同じってこと?」と反応していた)
・中国に認めてもらいたかったから
(ここから、当時の中国に強大な国ができたよね、という話をして隋の話題を出し、隋が強大な中国を統一したという事は倭国にとってどういう可能性があった?と質問をする)
・日本が中国にとられてしまう可能性。
(すでに朝鮮半島では伽耶が滅亡したと書いてあるよね、と話をしつつ)
などとやりとりをして、最終的にはプリントの穴埋めをしつつ、なんとな~く、「強大な隋に侵略されないために、倭国は隋と同じような制度をもった国ですよ、というのを示したかったから」という答えを導き出す授業をしました。
さすがは進学校の中1。そういうのが得意だったり、知ってたりする生徒の発言を中心にポンポンと授業が展開しました。
ただ一方で、こうした授業は出来る人の発言がメインになってしまいがちだというデメリットがあり、そもそも苦手としていたり、興味を持っていない生徒もいたように感じました。
こうした「ニセ探求主義」の授業は、得意な生徒にとっては理解が深まるけど、そうではない人をおいていってしまうリスクもある。自分的にはうまくはまったけど、理解しきれていない生徒へのケアもしないとダメだろうな、と感じました。
aoimori idol award 2018
久々にウェブ掲載を行います。ウェブ掲載は4年ぶりですね。ただ2004年から続いていますので、今回が節目の15年目となりました。
今年は以下の通りとなりました。
2018年をふりかえる(オタク活動編)
1月
・4日 26時のマスカレイド@渋谷ワンマンライブ
・8日 わーすた@赤坂
・9日 26時のマスカレイド新年会
・13日 SUPER☆GiRLS(スパガ)個別撮影会(浅川・阿部)
・14日 わーすた@渋谷(小玉・廣川)
・14日 飯豊まりえ@渋谷
・23日 26時のマスカレイド定期ライブ
・28日 cheeky parade@柏
2月
・4日 わーすたライブ
・18日 cheeky parade 6周年ライブ(友梨耶・島崎)
・20日 26時のマスカレイド定期ライブ(亜桜しおん卒業発表)
・24日 26時のマスカレイド@台場
3月
・11日 task have fun@品川
・13日 26時のマスカレイド定期ライブ
・17日 task have fun@池袋
・20日 26時のマスカレイド@渋谷(マーキー祭り)
・21日 わーすた@池袋
・29日 わーすた@代官山
4月
・8日 26時のマスカレイド@新体制ワンマンライブ
・8日 task have funライブ
5月
・4日 26時のマスカレイド@江嶋綾恵梨生誕(赤いドレスかわゆし)
・6日 浅川梨奈、渡邉幸愛イベント@品川(撮影会がありました)
・12日 志田未来イベント(直筆サインが当たる)
・20日 わーすた@羽田空港(廣川生誕)
・24日 26時のマスカレイド(対バンライブ参加)
・27日 26時のマスカレイド、task have fun、PiXMiX ライブ@白金高輪
6月
・9日 26時のマスカレイド@ワンマンライブ六本木
・16日 koma'n生誕(26時のマスカレイド生バンドライブ)
7月
・2日 26時のマスカレイド対バンライブ(マーキー祭)
・12日 cheeky parade解散ライブ@赤坂(6年間ありがとう!)
・16日 スパガ@台場
・17日 26時のマスカレイド定期ライブ(来栖ちゃんにプレゼント)
・28日 六本木アイドルフェスティバル(台風の中)
(ニジマス、task、わーすた)
・29日 task have fun@横浜
8月
・12日 task have fun@豊洲
9月
・11日 26時のマスカレイド定期ライブ
・21日 虹色の飛行少女@水道橋(亜桜しおん)
10月
・3日 26時のマスカレイド@浜松町
・9日 26時のマスカレイド定期ライブ
・13日 task have fun@新宿
・14日 スパガ@横浜
・21日 task have fun@渋谷
・21日 26時のマスカレイド(対バンライブ)@新宿
・30日 26時のマスカレイドツアー@渋谷
11月
・10日 task have fun@池袋
・13日 26時のマスカレイド定期ライブ
・15日 虹色の飛行少女解散ライブ@新宿(亜桜しおん)
・24日 26時のマスカレイドツアー@品川
・25日 task have fun@戸塚
12月
・2日 task have fun@品川
・2日 26時のマスカレイド@品川
・16日 26時のマスカレイド@台場
・19日 SUPER☆GiRLS@渋谷(第3章・第4章ライブ)
2018年をふりかえる(仕事編)
2019年、長めにいいたいことはブログに書こうと思い、活動を再開しました。
その前に、積み残しを処理します。2018年の振り返りです。仕事編とオタク活動編の2本で行きます。
まずは仕事編
1月
・風雲児たちのドラマが日本史の勉強によい。
・予備校で近代経済史の勉強
・入試担当だったのでその仕事に奔走
2月
・入試がひと段落してほっと一息。焼肉うまかった。
・テストづくりに奔走
・部活の大会がありました
3月
・年度末で仕事に忙殺され、体調不良気味
・卒業式
・予備校で東大入試の勉強、前近代の外交史の勉強
・前の学校の飲み会に参加
・地理教育の論文掲載のためにがんばる
・部署が解散だったので、お疲れ様でお寿司を食べる。
4月
・男子バレー部にようやく移籍。3年かかった。その間、女子には迷惑かけまくったな。
・部署1人だけ残ったので、引き継ぎ含めあれこれと大忙し。でも、そのおかげで今は仕事がめちゃくちゃ楽です。
・体育祭の準備で奔走する。
5月
・部活→ライブ→合宿所宿泊という強行軍
・体育祭が無事に終わる。6時前に学校にいないといけなかったので、カプセルホテルに泊まる。
・中学校の授業研究会に参加。
6月
・男子バレー部引退試合。中学生も連れて行ったので集中できず。
・修学旅行の引率で11年ぶりに京都・奈良へ。京ばぁむうますぎ。
・中学バレー部、人数がそろったので3年にとっては最初で最後の公式戦。
7月
・夏の準備にのぞむ。
・野球部の応援に行く。見事勝利。
・職場の人と社会人野球を見に行く
8月
・毎年恒例の立佞武多参加。新しい笛も購入。
・男子バレーの大会。初心者チームで1セットをとったり、公式戦勝利をおさめたりできた。ビギナーズラック。できすぎ。
・免許更新講習で数年ぶりに母校の大学へ。学食で昔の味に舌鼓。
・立川のねぶたに参加。これで13年目の参加。
・上皇の日本史の講演を聞きに行ったけど、面白くなかった。
9月
・歴史教育に関する原稿づくり。10月にウェブに掲載されました。
・桜新町と中延でねぶた。
・33歳の誕生日
・文化祭が無事に終わる
・母親が上京。上野動物園でパンダをみる。ハシビロコウかわいかった。
10月
・歴史総合を考えるシンポジウムに参加。刺激になりました。
・国会図書館に通う。
・ボーリングで125を出す。
・神戸大学付属国際中等教育学校へ歴史総合の授業をみにいく。灘の日本酒うまかったな。
11月
・高校で行われたねぶたに参加。前任校の先生方と久々に再開を果たし、原点を再確認。
・学校きて主任仕事をすごくがんばった。
・新人戦、惜しくもフルセットで敗戦。バレー部の先生方と交流を深める。
・テストづくりがんばる。
12月
・宿泊行事の引率で雪の降る福島へ
・予備校の早慶講座に参加
・立佞武多の納め会
最近読んだ本
0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書
- 作者: 落合陽一
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これから生きていくために必要な資質とその学び方が書いている。まあ、平たくいうとSTEAMっていうのが大切らしいってことと、幅広くいろんなことを「学ぶ」ことが大事だってことだね。
でも、これは学校教育では限界がある。周りの環境にかなり左右される。教育もきれーいに格差が生まれるんだろうな。
学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―
- 作者: 工藤勇一
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千代田区の公立中学校の校長先生の改革。学校でだけまかり通っているルール(当たり前)をやめようという本。クラス担任制とか、定期テストとか、そういう「当たり前」をやめたことでどんな教育効果があるか、それを今実験中のようである。
今の働き方改革を考えると、これらに載っているものは極めて合理的であるように思う。ただ一方で、「中学校」の改革、ってところかな。
この2年の日本史授業を振り返って
忘れないようにメモメモ。
このブログでだらだら書くのは、どうやら2年ぶりらしい。2017年の正月に書いた記事が最後だった様子。
2年前は初めての受験指導をして、その生徒が初めてセンター試験に臨む、という時だった。
結果は、一橋大学、早稲田大学、慶應大学を始めとする難関大学に進学する生徒も多く、やってよかったな、と思えるものだった。
ただ、進学指導が何たるかが分からないままだったので、中間層の引き伸ばし、までは至らなかったと思う。
そして始まった2週目(2017年~2018年)。今回は学年全員を教えることもあり、難関大学で出題されるようなポイントもつかみ始めてきていたので、それをふまえながら教えていた。例えば近代史なら、産業の発展や金本位制、労働問題といったところが出題されるので、そこを重点的に。
一方で、日本が戦争へと突き進んでいった理由についてやなども自分なりには教えたつもりである。
その結果、時間が足りず、現代史は結局駆け足になってしまったけど。
学年があがり、日本史選択者とだけの本格的な日本史授業。お互い覚悟をもって履修しているので、生徒も聞いてくれるし、自分も楽しく語りながら日本史を教えることができた。
今回自分が重視したことは、日本史を楽しく覚えること。
そのためには、日々の授業だけでは「深い」知識は得られないので、歴史秘話ヒストリアや大河ドラマ(西郷どん)、そういったテレビ番組を見なさいと言い続けたし、そういう話を多めにした。
また、youtubeをはじめとするネットは教材の宝庫なので、例えば戦国鍋tvの天正遣欧少年使節の歌や、つい最近だと鎌倉時代の政治史が苦手そうだったので、「恋するフォーチュンクッキー」の替え歌で執権政治を覚えさせる歌を紹介したり、もうとにかく手を変え品を変えいろいろとやった。
その結果がこれから出てくるわけである。
一方この2年で自分は確実にパワーアップした。早稲田大学と慶應大学に出題されるような歴史事象や人物は足し算して理解できるようになったし(例えば平賀源内とか)、入試問題をパッと見て、それに付随する知識やエピソードをかなり語れるようになった。
加えて、日々の添削指導の中で、ここがポイントなんだろうなあ、ということをふまえながら添削できるようにもなったし、その中で、一橋大学や東京大学は、社会構造の中で歴史をとらえているから、やっぱり深いよなあ、とか、そういうことも理解できるようになった。
まさにこの4年で自分も(ある程度は)進学校に対応できるだけの内容とスキルを手に入れたといってよいと思う。
ただ一方で、少なからず自分の授業から「逃避」している生徒はいる。寝ている生徒、自習している生徒・・・。分かる。自分は最初の学校はそういう学校じゃないから。
でも、終わらないんだこれが。受験を意識すると、どうしても触れる内容が多いんだなあ、これが。そことのジレンマをいつも抱えながらやっているのが現状である。今の自分は、生徒の多数のニーズに合わせて授業をしている、あえてやっている部分もある。でも、一斉授業になるとどうしても出てくる、「逃避」する生徒・・・。
また、自分が大学院の時に学んできたこととも乖離している。進学校は「何のために」=「受験のために」になっているから、日本史の授業が内容重視でしやすい。でもそれが結局、「多くの単語」を講義するだけの授業となっている。これは、自分が学んできたことではない。
これからの学習は、そういう教え方ではなくなっていく。でも、今の高1生をみていると、講義に耐えられず、きれーいに逃避している生徒が多いように感じる。しかもこの高1生は、自分が中1、中2と教えてきた生徒である。
自分としては、新しい授業をするにはもってこいの1年になりそう。ただ、3年ぶりだし、歴史は教えていないので果たしてどうなるか。