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来週までに仕上げなければならない論文のための資料として保存
地域で育てる規範意識
子供たちの規範意識を地域ぐるみで育てていこうという取り組みが始まっている。
東京・台東区立小学校の試み あいさつで子供見守る
規範意識を高める方策については、安倍首相の諮問機関「教育再生会議」も検討中。いじめ自殺が社会問題となる中、地域で子供を見守る試みには、いじめ減少への期待もかかる。
東京都台東区が2004年度からスタートさせた「下町台東の美しい心づくり」。地域の人と子供たちがあいさつを交わす運動で、文部科学省によると、規範意識を高める取り組みの中では、全国でも先駆的なものだという。
区立石浜小学校では、毎朝午前8時前から約20分間、PTA会長と副会長が必ず校門前に、校長も近くの公園に立ち、それぞれ登校してくる子供に「おはよう」とあいさつをする。
地域住民も積極的に登下校する子供に声をかけるほか、週に1回、夕方から夜にかけて、町中を見回り、塾に通う子供たちなどに、「がんばってね」などと話しかけている。
「他人とのコミュニケーションを重ねることで、多くの人に見守られているという意識が出てきたのか、子供たちに落ち着きが出てきた」。水野恵司校長は取り組みの効果をそう語る。
区教委も「地域の人には、自分の子も他人の子も分け隔てなくしかったりほめたりしてほしい。地域全体で子供を育てることが、規範意識を高めることにもつながる」と話す。
同区はこの取り組みを現在、区内11地区中6地区で実施中だが、来年度から全地区に拡大する。同時に、親子間の対話を促すため、月に数日はテレビを見ない「ノーテレビデー」を各家庭で設けてもらうよう、呼びかけることにしている。
一方、奈良県では、いじめや暴力などの問題行動を抑制したいとの考えから、児童・生徒に世の中の約束事を守る意識を持ってもらうことを考えている。
来年度から、パンフレットを作り、県内のすべての公立小、中、高校の各1年生に配布することを検討中。小学生向けのパンフレットには、なぜ全員で掃除をしなければいけないのか、スポーツにルールがあるのはなぜか、などを説明するという。中学校では、喫煙の問題なども取り上げる。
奈良県教委は、「なぜルール違反をしてはいけないのか、自分で考えられる人に育ってもらいたい」としている。
地域や教育現場でスタートした規範意識を高める取り組みについて、中央教育審議会の鳥居泰彦会長は、「子供たちの心の教育に学校や地域ぐるみで挑戦するのは大事なこと。効果が上がれば、いじめ問題もきっとなくなるはずだ」と期待している。(松本英一郎)
(2006年11月17日 読売新聞)
現在問題になっている規範意識との兼ね合いで。一つには声をかけること、もう一つには自分で考えること、この2つが大事なのだということが分かりました。
声かけの具体例にはあいさつがあるでしょう。あいさつはあらゆるコミュニケーションの源になります。あいさつにあふれたクラスは、非常に落ち着いた学校が多いと私は思います。
そして規範意識をしっかりと学校内で学ぶ事も重要でしょう。例えばルールを学ぶ教科として社会科は最高の科目になるはずです。「なぜ法律があるのか?」「なぜきまりがあるのか?」、それは過去から現在にかけてずーっと築かれてきたものだと思います。
一応メモまでに書いておきます。