雑記
いつも通り受験の神様とライフを見た。今日の受験の神様に出てきた「よのなか科」、あれは杉並の和田中学校が代表とされている通り、外部の人間を呼んで社会勉強をしようじゃないか、っていうもの。「どうすればモノが売れるようになるの?」っていうのはその典型。後は「自殺しようとしている人をどうやって引き止める?」っていうやつやホームレスの人に話を聞く、なんていうのも和田中にはある。
これってやっていることは社会科なんだよね。
そう考えれば考えるほど地理や歴史って「やってて何の意味があるの?」って自問自答したくなる。皮肉だけどね。皮肉にも今回のマーケティングの単元は社会科でもできる。それを敢えて「よのなか科」にされちゃってる辺りに社会科の不必要具合が見て取れる。
「よのなか科」は「市民科」ともいいます。いわゆる社会科の目標たる「公民的資質の育成」を文字った「市民的資質の育成」を目指すもの。カリキュラム的には世の中のありきたりな常識を改めて授業で取りあげたり、今回のようなマーケティングをしたり。「市民科」は実は「社会科」とすごくリンクする、っていうより社会科そのもの、なんだよね。
うちの社会科教育の先生なんか「究極のところ社会科は公民科(要は市民科)だけを3年間やりゃあええんじゃ、歴史や地理はいらんじゃろ」っていう人なんだけど、つまるところこういうのを見せられると、社会科はこういうのが主流になるべきなのでは?と思ったりする。
ま、いずれにしても自分は社会科教育を専攻する上で、これまでの歴史教育に加えて、こうした市民科社会科というのもしっかり学んで、それを実践していきたいなって気持ちを強くしたわけです。
そういえば書くのを忘れていたけど、次の指導要領から小学校は授業時間1割増、総合1時間減&英語必修が大筋で合意に達し、中学校も授業時間増は微妙だけど、選択と総合の時間が減少。特に選択なんて実質完全廃止で決定したらしい。これでほとんどの科目が授業時間増。社会科も自分たちが受けてきたカリキュラム(平成元年版)に戻るとのうわさ。ま、自分的にはそっちの方が授業はしやすいけどね。
ボランティア先を見てても、補講もあるし、総合や選択は授業補充の時間になってるし、やっぱしょうがない部分はあるのかな。