青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

だらだらと長く書く予定

 推敲しないでだらだら書くのでご容赦を。
 今日は、部活の総会の都合で、目黒に行きました。目黒駅で、朝日新聞に載っていて読みたかった「潮」をさらっと読む。
 今月号は特集で「学校で何が起きているか」ってことで、街場おじさんこと内田樹と、スクールカーストこと鈴木翔と、教員の自殺の話の3本が掲載されていました。
 ちらっと読んだけど、



 なんかありきたりよね。



 特に内田さんなんか、戦前・戦後の教育の歴史を紐解きながら、公教育が死んでいるとまで書いてたからね。で、今こそ私塾のような「小さな共同体」が・・・って、今の自分の立場からしたら元も子もないことを。
 まあ、間違っちゃいないけど、それをやったら、教育をこれでもかって受けた人間と、後発国並みに教育を受けない人間とに二分化されるような気がするんだけど。
 そもそも日本って何だかんだいって公教育がきちんとしているからこそ先進国になれたわけだし、今もそれを維持できているわけだからさ。
 で、確かに「いい大学に入って、いい会社に入って、そのために無駄かもしんないけど、勉強しろよ」神話は崩れたかもしんないけど、だからといって、公教育に未来がないかと言われれば、そりゃ違うと思うがね。現状のままで十分やれているし、公立の教員だってしっかり工夫しているわけだから、そういうところをしっかり見て欲しい。
 日本人って本当に変化を求めるのがお好きだから、そういう現状維持っていうのにはクローズアップされないんだよね。何でもかんでも新しいことをやりゃいいか、って言ったら、そりゃねーよ。ただでさえ、いろんなものが飽和状態なんだからさ。





 あと、スクールカースト兄ちゃんは、まだスクールカーストっていう現状が紹介されているにとどまっているんだよね。でも、今回の「潮」なんかは、そこから脱却しようとする一歩なんだろうね。
 特に、「学校社会≠現実社会」という認識を一般の人々は持つべきである、っていう考え方は、必要だろうね。
 自分も含め、特に公立の先生は、高校→大学→教員っていう人が多いから、そういう人って、現実社会を見ることのないまま教師をやっている人が多いから、子どもの変化は、社会の変化でもある、っていうことに気がつかない先生も多いし、子どもの些細な様子を見過ごすことだってあるんだよね。それこそ3本目の自殺の論考じゃないけど、今は「学級王国」をやると、必ず崩壊するから、「みんなで」見ていく必要があるんだよね。そこで、「それはあなたのクラスの問題だから、あなたが解決しなさい」とか、「それは私のクラスの問題だから、あなたは手出ししないで」っていうスタンスをとる先生は、今すぐ学校から立ち去るべきだと思う。それは、子どもにとっての不幸だから。違う仕事を探した方がいい。



 それにしても、今の子どもたちって、学校に勉強するでも、部活するでもなく、ただただコミュニケーションをしにきている、っていう調査結果には、納得してしまったわ。確かに、そういうやつらばっかり。
 でも、しょうがないよね。勉強することは何の目標にもならないし、部活するぐらいならバイトするもんね。




 ただ、全体的には現状分析にとどまっていて、具体的な処方箋はなかった。だから、「何が起きているか」なんだよね。社会がいろんなところで飽和状態になっている中で、学校で起きている問題も、どんどん個別化しているから、それこそ攻略法みたいなものはそれぞれの事例によって違うんだよね。
 だからこそ、教員もチームでやらないといけない。日本の教師像って、金八先生しかり、鬼塚英吉しかり、個でクラスのあらゆる問題を解決することを美徳としているけど、その教師像にいつまでもしがみついていると、個でかかえて自殺、なんていうケースが増えちゃうからね。大事なのは、教師も生徒も、保護者も、みんなコミュニケーション。そんなオチにならざるを得ないくらい今の教育って大変よ。