青い森のねぷたいブログ

青い森です。東京の某所で教職についています。教職に関することを主につぶやいていきます。

学校が休みになりました。

 まあ、おそらく誰も見ていないだろうから、忘備録のように残しておくテスト。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大により、首相が全国の学校に対して休業を要請するという、史上初の出来事が行われました。

 それによって、うちの職場も土曜日のテストをもって、卒業式、修了式以外は臨時休業という措置となり、かなり早い春休みへと突入していきました。

 また、今回の春休みがこれまでの長期休業と違うのは、「部活をしてはいけない」、「あらゆる行事が中止・自粛(あるいは縮小実施)になる」ということです。

 

 学校の機能のほとんどが停止したことにより、様々な懸念がなされていますが、

 

 

 ぶっちゃけこれを機に、授業以外すべてなくしちゃえばいいんじゃね?

 

 

 っていうのが自分の本音です。

 

 

 何だかんだで学校が子どもを預かっている側面は大きく、特に中高の場合、土日や夏休みも部活という名の、事実上の託児所が存在していました。そのため、幼小以上に、中高の方が学校に拘束されている時間の長い生徒も多かったと思います。(もちろん、部活に入っていなければこれの例外ではあるのだか)

 

 

 でも、これも自粛要請が出ています。部活動をやりたくてこの業界に入っている先生方からすれば、生きがいを奪われたかのような心地がして、心底嫌でしょうが、自分からすれば学校の本分はそこじゃない。むしろ授業ができてなんぼですからね。

 

 

 

 また、部活があることによって、治安や生活指導が保たれているのだ、とする主張もあります。自分も経験則、一部同意する部分もありますが、その一方で、どんなにナメられていても、授業がうまい先生でナメられている先生を、自分はみたことがありません。

 10年来教員をやってきて思うことは、怒って生徒を鎮めるというやり方は、自分の指導力不足を露呈させるのと、ほぼ同義なのです。だから、自分は怒ってしまった時にはすごく反省します。自分の力不足だったな、と。

 ということは、授業中にうるさい状況を、怒鳴って黙らせ、授業を続けるというやり方は、自分は授業力のない先生ですよ、というのを露呈していることと同義なのだと思います。そんなことよりも、授業に関する本を読んだり、専門書を読んだりしながら、教科の知識や、教える方法の幅を広げる方が、よっぽど子どもにとってよいロールモデルとなれるのではないでしょうか。

 

 

 

 そういう意味で、自分が休業して残念だなと思っていることは、授業ができないことです。作り始めていた日本現代史の授業構想、1年間の授業のオチをつけることのないままに終わってしまったことが、とても残念でならない。最高の脚本を作ったのに、コロナウイルスのせいでお蔵入りしてしまった、っていう形ですね。

 

 

 でも、それ以外は今回の臨時休業は、一生に一度あるかないかの、「何もない」長期休業。最高じゃないですか。自分のやりたいことをとことんやれる1か月。自由にできる1か月。不謹慎ですが、本当にありがたく思っています。

 

 

 

 その一方、これをきっかけに、不必要な行事と、部活動は廃止できるといいなあ、と思っています。スポーツをしたかったら、地域でスポーツ少年団を作ってくれ、大会なんていらない。宿泊行事もリスクが高いから廃止。特に直近である中1のオリエンテーション合宿は100%やめてほしい。もう、合宿をして集団生活をすることによるメリットはなくなりつつあるから。

 

 

 

 欧米同様、子どもの面倒をみるのは親なんだ、ということを改めて社会が自覚する機会になってくれればいいな、と思います。何ならこのお休みの時に、子どもを仕事場に連れて行ったっていいのでは、と思います。その方がよっぽど子どもの社会体験になると思います。学校で囲い込んで、見たくもない現実を見せない育て方は、ネット社会の現代であるがゆえに限界があると自分は思っています。(もちろんそうした従順な生徒の方がこちらは指導しやすいですけどね)

 

 

 

 また、今回のコロナ・ショックによって、ようやく世界や日本が不況へと突入している様子が少しずつ明らかになってきました。景気変動上、仕方のない部分ではありますが、これを「恐慌」にしない工夫が求められると思います。

 我々は、後に歴史の教科書に載りそうな過渡期に立っている、そのことを痛感するような1年となりそうな気がします。