西川貴教のオールナイトニッポン

　負けました。いや、ねえ泣くつもりはなかったんですけど、あの手紙にやられました。なんだかよく分からないけどふっとこみ上げるものがあって。すすり泣きしたのはいつ以来でしょう。昔はよく泣き虫で通っていたほど泣き虫だったのですが、いつしか泣かなくなりましたねえ。

　僕がこのオールナイトニッポンの存在を知ったのはラジオを聞き始めてすぐ。ちょうど金曜はクールＫがウルトラカウントダウンをやっていて、ＴＭＲにちゃちゃを入れる度に「クールＫ、あんた何だよ」っていう批判メール。その当時からＴＭＲはすごい人気だったんだなあっていうのを記憶していて、中１の時に友達がゼペットも出ていて面白いっていうのを聞いていましたが、夜更かし坊やじゃなかったので聞きませんでした。

　そして、LF+Rになり、僕も中２になりました。そして、このときに運命的な出会いを果たしたのです。確かスーパー第１回の放送を１０時半前ぐらいまで聞いていたのを覚えています。それから３ヶ月ぐらいした７月だったかなあ、２４時まで起きている事は全く無い僕は録音を開始しました。そして、そこから僕はこのラジオの虜になっていきました。踊るダメ人間、あなたがわたしにくれたもの、黒深田恭子、西川貴子の占いコーナー、マル得、チョボラ、怖い話、爆笑させていただきました。そして、このオールナイトと言えばなんといってもレイヴでしょう。石田君、本間君、ヨッピー、ディレクター、タックル祭り、パラパラオールスターズを連れたフルーチェ祭り、戦隊ヒーローとお宅を回る、お引越しレイヴ、最終回お家占領、全てが面白かったです。後は、お野菜クイズ、実はこれ５時間ぶちぬきの２部、名場面を録音したため、聞けなかったんですよ。そしたら次の放送で「お野菜クイズ」祭り、確か１度だけ本気で上のお口にお野菜を入れて、しゃべらせたのがあったと思いますが、それ以外は楽屋先生の性感帯当て祭り、これも懐かしいです。あと、勝手におわったミスリス、これも懐かしい。楽屋先生のセクハラ攻撃、氷を口に含んで〜ネタ、最高でした。

　そして、２００３年３月、このオールナイトニッポンは火曜を離れ、月曜に移動することになりました。同時に僕の楽しみだった石川さんの笑い声がなくなりました。僕はあの誘い笑いが大好きで聞いていたようなものなので、４月月曜移動で作家が変わったときには、正直嫌悪感を覚え、本多さんに愚痴を漏らしていたこともあったかもしれません。そして、いつしか僕は録音をやめたのです。「こんな面白くない放送は寝る前にちょっと聞くだけで十分、それにそろそろラジオからも徐々に卒業だ」ということで…。それからの２年は僕自身がこのオールナイトに対する「暗黒時代」に突入していったのです。

　そして、今年４月、石川さんの復帰とともに本格的に録音復帰。毎週聞いていました。さあ、これからっていう時の突然の放送終了、そして、最終回。最後は自然とこみ上げるものがありました。

　僕は途中で放送を放棄したといえば嘘ではありません。だから僕はこのオールナイトニッポンを語る資格はないのかもしれません。それは許してください。でも、純粋に面白いラジオを追い求めている、ＬＦ＋Ｒ色に染まった僕の判断を許してください。でも、泣けてきたということは僕もこのラジオとともに１３歳から今では２０歳にまで歩んできたんだということです。西川先生、僕はこのオールナイトが終わったからってラジオを聞くのはやめないよ。だって、このニッポン放送、そしてラジオの楽しさを教えてくれたのはこのオールナイトだもの。これがきっかけで多くのハガキ職人の方、そして、ラジオ話をしてくれる人、本多平八郎という男に出会う事ができたのも、全部このラジオのおかげでもあります。西川さん、見てないかもしれないけど、本当にありがとうございました。そして、いつの日かまた有楽町で会いましょう。僕もそれまでラジオを聞き続けています。西川貴教のオールナイトニッポン最高だ！！

　長々と読んで下さいましてありがとうございました。今後月曜の深夜帯はりりあんが文化放送で番組を持つみたいなので四谷方面へ移動します。そして、それ以降は赤坂の放送でも聞こうと思います。今のところ有楽町で深夜に聞く予定はありません。