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今日で方言詩については終わりにします。明日からはまた別な感じでお送りします。
あずましい
暑い夏の日なら、
ひんやりとつめたい板の間に
寝そべっているときの
あの感じ。
寒い冬の日なら
ぬくぬくにあっためてもらった
布団の中に入ったときの
あの感じ。
でも、今思えば
青森だから「あずましい」と思えていたんだなあ。
津軽の人が好きな津軽弁を調査すると、必ず上位に入ってくるのがこの「あずましい」という言葉です。標準語にすると「気持ちいい」なんですが、「気持ちいい」では伝えることなど到底難しい「あずましさ」がこの「あずましい」にはあります。
「気持ちいい」にもいろいろあると思いますが、この「あずましい」は主に人のぬくもりとか、そういう時によく使うと思います。後は、安心するときとか。ホッとするときとか。
上はあまり共感できないんですが(上はあずましいと言うよりは、「しゃっけふていいじゃ」って僕は言います)、下はものすごく共感できます。津軽の冬は寒いので布団に入ると冷たい(津軽では「しゃっこい」)んですよ。だから、親が寝る前に自分の布団に入って温めてくれるんですよね。で、そこに入ると、温かくて「あずましい」わけですよ。懐かしいですね。
てなわけで、そろそろネタも尽きてきたので、この辺で。明日からはまた別なことをしていきます。へばまだ明日な。
ちなみに先週から1週間使ってきた詩は、以下のテキストに掲載されているものを使用させていただきました。
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