■
結局、何だかんだで1週間青森に戻って、がっつり母校の立佞武多運行に参加していたわけですが、何か学ぶところがすごく多かった気がします。
まず、やっぱりやる気がすごい。
今年は3年ぶりに8日も行ったのですが、8日は生徒が全学年自由参加だったみたいです。そしたら、まあ、生徒が来るわ、来るわ。多分200人ぐらいはいた気がします。
僕らが高校時代の時は、8日なんてものすごく人数が少なかったのに。それに比べたらすごい人数。
かつて上越教育大学で修士論文を書いた先生がいましたが、その先生はうちの学校の立佞武多制作者に密着してインタビュー等の資料を集め、さらに、全生徒に対してアンケートを取っていました。
その結果、立佞武多の運行に参加している生徒と、そうでない生徒との間で、「学校生活が楽しい」などの学校に対するプラスの意識に対する差が大きく、もちろん参加している生徒の方が高かった、という結果が書かれていました。
僕が高校生だった時にも、何だかよくわからないけど、「立佞武多運行に参加したやつは必ず進路実現する」という言葉が流れていましたけど、それと似ているのかな。
結局何が言いたいのかというと、立佞武多というツールを通して、立佞武多に熱中できる、学校行事に積極的に参加できる人間は、「学校が楽しい」と感じているから、熱中できたり積極的に参加できているというわけです。
これをうちの学校にあてはめてみます。
うちの学校の生徒の今の現状は、僕が見ている限り、「学校を楽しい」と感じている人間がすごく少ないように感じます。
まあ、うちの母校は進学校で、勤務校は工業高校という程度の差はあるのかもしれませんが、僕は同じ高校生なんだからその差はないと思っています。
この「楽しい」と感じていない原因は、大規模な先生方の異動の結果、これまでの頑張りを評価してくれる先生が減ったこと、それによって教員間での意思疎通がうまく図れていないこと、それを生徒に悟られてしまっていること、そして、僕みたいな正直者がそれをついつい話してしまうことに一番の要因があると思います。
ただ僕は、それを話さないところで、生徒がそれを悟ってしまう(この能力だけはうちの生徒はすごい)ので、あまり意味がないと思っているので、ついつい話してしまうんですけど。
まあ、いずれにしても生徒にマイナスな情報を与え過ぎているのは間違いないような気がします。
そしてそのマイナスの空気が学校中に蔓延している、これがうちの学校の現状です。
(証明終)
ただ、僕も2年目ですので、いつまでも現状分析をして、その報告だけで終わっていては意味がないな、と最近気づき始めました(遅)。この現状をなんとかしないといけないわけです。
そこで、元気な母校と比較してみましょう。
母校が元気なのは、ひとえに「立佞武多」というツールがあるからです。祭りは「ハレ」の場ですから、人の心を元気にさせてくれます。みんなで一緒に盛り上がるだけでも違います。
問題は、うちの学校では何をツールにすると、生徒が「学校は楽しい」と思ってくれるか、なんですよね。
まあ、うちにもねぶたはツールとしてあるのはあるのですが…。これに手を出すと、さすがに僕が忙しすぎて死んでしまう気がするんですよね。
う〜ん、難しい。
とにかく自分がメインで抱えている生徒会が、特に暗くなっているんですよ。学校のために頑張りたい→だけど、それが実現できない→何をやっても無駄→どうせ何もできない→やる気がでない→学校のためになんて思いたくないという負のスパイラルに今はまっています。
生徒会がこれだから、学校が負のスパイラルに陥っているのです。
もっとも、この原因を作ってしまった中のひとつに、自分が教員に生徒会活動を周知できていないことがあることは否定できません。むしろこれに尽きると思います。
多分、原因の根本はここにある気がします。
だから9月からは、何事にもポジティブに取り組む生徒会活動と、それを教員にも周知できる環境づくりに努めていかなくてはいけないな、と立佞武多で頑張る母校を見ながら思いましたとさ。
おしまい。